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「さよなら本革シート」で最新トレンドは「ペットボトル」と「松ヤニ」!?  クルマはレザーフリー化が進んでいた!

「さよなら本革シート」で最新トレンドは「ペットボトル」と「松ヤニ」!?  クルマはレザーフリー化が進んでいた!

本革がオシャレは過去の話

 環境意識の高い人たちや、動物保護の観点から始まった「本革製品離れ」は、いまファッション業界にとどまらず自動車業界でも進んでいる。本革製品の生産過程では、一部地域で環境のみならず、人体にも有害とされる溶剤を使うケースや、不当な低賃金で労働者が搾取されるケースがあったことから、SDGs推進の観点でもこの流れは強まっていきそうだ。

 ファッション業界ではリンゴ、パイナップル、サボテンやキノコといった植物や果物から作られるヴィーガンレザーが注目されているが、シート素材はレザーフリーやアニマルフリーがトレンド。それは、クルマのシートに過酷な使用環境に耐え得る強度や耐久性が求められるからだ。

 さらにブランドイメージや顧客満足度の面では、本革に近い見た目や肌触り、座り心地を追求しなければならないため、その開発はなかなかひと筋縄ではいかない。さらに軽量化やコスト、性能の進化などから、ファブリック回帰の傾向もある。

 急激に増えているのは、再生ペットボトル素材だ。アウディが2020年2月、1台に約100本以上のペットボトルを使用したリサイクル原料で作られたシート素材をA3に採用。シート1脚につき1.5リットルペットボトルが最大45本使用されており、カーペットにも約62本が使用されていた。

 そして2021年には、ボルボが「動物福祉の一環として、すべての電気自動車でレザーフリーを推進する」と宣言。2024年に登場したEX30で独自の新素材を採用した。

 天然ウール繊維30%と再生ポリエステル70%の混紡となる「テイラード・ウール・ブレンド」は、北欧インテリアにぴったりの温もりを感じる肌触り。スウェーデンとフィンランド産の松ヤニと再生ペットボトル素材を使用したシートは、さらりとした新感覚の触り心地である。

 逆に国産メーカーは、本革に匹敵する上質感にこだわった新素材を求める傾向が強い。日産が最新セレナの最上級グレードのルキシオンに採用したのは、かねてから開発が進められてきた「テーラーフィット」。ポリウレタンベースの合成シート素材だが、本革のなめらかな触感を忠実に再現しつつ、表面コーティングによって本革よりもシワや折り目が生じにくく、経年劣化が抑えられているという。

 レクサスをはじめとするプレミアムモデルでは、ソフトな肌触りと上質感を両立するアルカンターラやウルトラスエードを採用することが多く、本革よりメンテナンスがしやすいところも好評だ。

 まだまだ本革を支持する人も多いが、今後もあっと驚く新素材の登場に期待したい。

※本記事は雑誌CARトップの記事を再構成して掲載しております

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