
この記事をまとめると
■今秋発売予定の新型カムリを前に歴代モデルの歩みを振り返る
■FF化や世界戦略車化、ハイブリッド専用化など転機を重ねて進化した
■11代目は北米生産車として日本市場に導入される予定だ
じつは40年以上続く超長寿モデル
北米生産の輸入車という形になるものの、いよいよ秋ごろに日本でも発売されることが正式にアナウンスされた新型カムリ。ミドルクラスのセダンとして長らく愛されたモデルだったが、いま一度どんなモデルだったのか振り返ってみたい。
カムリの祖となったのは1980年1月に登場したセリカ・カムリであり、車名のとおりセリカの4ドアセダン版として、当時のカローラ店のラインアップを埋めるために急造されたものだった。
正式にカムリとなったのは1982年3月に登場したモデルからで、駆動方式はトヨタ初となる横置きエンジンによる前輪駆動レイアウト。このレイアウトによってミドルクラスの車格ながらクラウンに匹敵する室内空間をもつことが売りとなっていた。
1986年に登場した2代目モデルからは日本国外での人気も高まり、日本ではラインアップされなかったステーションワゴンなども存在。オーストラリアでの現地生産がスタートしたり、V6エンジンを搭載した「プロミネント」のハードトップモデルが、レクサスブランド立ち上げ時のラインアップのひとつ、「レクサスES」として販売されるなど、海外志向が強まっていった。
そんなこともあってか1990年に登場した4代目モデルは日本仕様の5ナンバーサイズとなり、海外仕様は3ナンバーサイズのボディをもつ異なるクルマとなり、それは1994年に登場した5代目でも継続されている。
ちなみに4代目カムリの海外仕様車は日本へ「セプター」として逆輸入(セダンのみ日本製)されており、車名こそ違うものの、北米生産のカムリが日本で販売されるのは今回が2度目ということになる。
1996年になると5ナンバーサイズの5代目カムリを販売しながら、併売という形で北米向けカムリを「カムリ・グラシア」として発売(こちらは日本生産)。結局5ナンバーサイズのカムリは1998年に終売し、以降は海外仕様と同じ3ナンバーサイズのボディをもつモデルとなった。
その後、2001年に7代目、2006年に8代目モデルが登場。8代目モデルの海外仕様にはカムリとして初のハイブリッドモデルも用意されたが、日本には導入されることはなかった。
待望のハイブリッドモデルが導入されたのは2011年に登場した9代目モデルで、それまでとは一転してハイブリッド専用車となっている。ちなみに海外仕様には純ガソリンモデルもラインアップされているが、日本ではプリウスが大人気となっていたことも影響していたのかもしれない。
そして2017年にはトヨタの新たなクルマづくりの指針である「TNGA」を初めてすべてに置いて採用したオールニューモデルとして10代目モデルが登場。引き続きハイブリッド専用車となるが、パワートレインなども一新し、TNGAがなんたるかを知らしめた1台となった。
このようにじつは要所要所でトヨタのターニングポイントとなる変化を見せていたカムリ。今回導入される11代目モデルは我々にどんな驚きを提供してくれるのか、いまから発表が楽しみな1台といえそうだ。
