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「パドルシフト」「クラクション」「トルセン」って全部固有名詞! クルマ好きなら使い分けたい「一般名詞的に使われる」自動車関連用語6選 (1/2ページ)

「パドルシフト」「クラクション」「トルセン」って全部固有名詞! クルマ好きなら使い分けたい「一般名詞的に使われる」自動車関連用語6選

この記事をまとめると

■固有名詞が一般的な名前になってしまった例を紹介

■もともとは製品名を指すことが多かったがヒットの末に一般的になった例は少なくない

■メーカー名がそのカテゴリーの製品全般を指すことになった例もある

その名前は正式名称じゃないんです!

 普段、私たちがなにげなく使っているクルマ用語。じつは、そのなかには「特定のメーカーの商標(商品名)」だったものが、あまりに普及しすぎて一般名詞のように扱われているケースが少なくありません。身近な例でいえば、温水洗浄便座を「ウォシュレット(TOTOの商標)」と呼ぶようなもの。訳知り顔で使っていると、マニアが眉をひそめる自動車界の「元・固有名詞」をいくつかピックアップしてみましょう。

パドルシフト

 ステアリングの裏側にある、指先で変速するあの小さなレバー。いまや軽自動車からスーパーカーまで当たり前に「パドルシフト」と呼ばれています。が、そもそもはイギリスのレーシングカーコンストラクター「ウィリアムズ」が商標登録していた固有名詞(正確にはパドル・シフト・システム)。F1のセミオートマチック技術から市販車へ降りてきた際、あまりに直感的でわかりやすいネーミングだったため、世界中のメーカーが追随して一般名詞化したようです。

 いまでは他社のクルマのカタログにも平然と「パドルシフト」と書かれていますが、当時のウィリアムズのエンジニアがこれを見たら、複雑な笑みを浮かべるかもしれません。

クラクション

「後ろのクルマにクラクションを鳴らされた!」なんて憤慨するシーンがありますが、じつは道路運送車両法における正式名称は「警音器(ホーン)」。ではクラクションとは何かといえば、かつてフランスに存在した自動車部品メーカー「クラクソン(Klaxon)社」の社名、および製品名。1908年に同社が開発した電気式ホーンの音が当時のクルマたちにこぞって採用されて普及した結果、いつしか警音器そのものが「クラクション」と呼ばれるようになりました。

 当初はクラクソン社の宣伝効果もあったかもしれませんが、これだけ長期にわたって一般名詞化していると、もはや自らのブランド名が『記号』として消費されていくような、メーカーとしてはちょっと複雑な心境かもしれません。

トルセン(デフ)

 スポーツカーや四輪駆動車のスペック表で「トルセンLSD」という文字を見て、「お、本格的だな」と悦に浸っている方も多いかもしれません。が、「トルセン(Torsen)」は、トルク・センシング(Torque Sensing)を縮めたジェイテクト(旧・豊田工機)グループがもつ登録商標。ヘリカルギヤなどを用いた差動制限装置の「構造名」ではなく、特定のブランド名ということ。

 ゆえに、他社が同じようなトルク感応型のLSDを作っても、厳密には「トルセン」とは呼べません。知らずに他社製ギヤを指して「これぞトルセンの利き方だよ」なんて語っている現場に遭遇すると、メカマニアとしては嘲笑を禁じ得ないわけです。

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