スマホひとつで……じゃないから面白かった! 1990年代に物欲を刺激しまくったクルマとガジェットを懐かしのカタログで振り返る!! (1/2ページ)

見た目も機能も品質もどれもイケてた90年代!

 いま思い返すと、90年代はロマンにあふれた時代だった。クルマなら、80年代はスペックの進化が著しい時代で、2.8GT、ターボ、ツインカムといったワードがキラめいていた。それに対して90年代になると、今度はスペックだけでなく夢を膨らませてくれるクルマが次々と登場し、心躍らされた。たとえば1990年には、あのトヨタが!? と驚いた、ガルウイングドアのセラや「天才タマゴ」のコピーで注目を集めたモノフォルムが特徴的だったミニバンの初代エスティマが発売され、とくにエスティマは大ヒットしたことは記憶に新しい。

 ちなみに90年代は、誰もが新時代感覚を味わえるようになった時代でもあった。ドコモから登場し、後の普及のキッカケとなった超小型携帯電話の初代ムーバ(当初、本体はレンタルだった!)などはその象徴のひとつだ。

 クルマの世界も同様で、じつはその後のムーブメントになった車種も数多く登場した。初代ハリアー、初代オデッセイは、いずれも乗用車ベースに開発されたクルマだったが、それぞれのカテゴリーのパイオニア的な存在になっている。

 また、90年代と言えば、機能をスタイリッシュに見せる、使いこなす……もクルマに限らずプロダクト全般の流れだった。そのなかでアポロ宇宙船にも載ったゼロハリバートンのアタッシェ(先日のアルテミスにも載っていた)、アップルのコンピュータ、チタンボディのコンパクトカメラのコンタックスなどは、感度の高いユーザーから支持された。背の高いボディを採用し、乗りこなすことのカッコよさがあった新しい実用車として軽のワゴンRやデミオ、RVR(毛色が変わったところでラシーンも)といった車種が登場したのも90年代だ。

 今回の企画は、日本の物作りが頂点を迎えつつある90年代という時代にフォーカス。リアルタイムでその時期を過ごした人の物欲をいたく刺激したであろうプロダクツを独断で集めて紹介する。

TOYOTA

セラ

 スーパーカー顔負けの通称「バタフライドア」を採用したセラ。動力性能に関しては特筆すべき点はないが、このスタイリングはいま見ても欲しくなる!

  

RAV4

 現在のRAV4はDセグメントのミッドサイズSUVだが、1994年登場の初代はコンパクトなシティ派SUVだったのだ。木村拓哉さんのCMで大ヒットを記録した。

  

アリスト

 オラオラとした押し出し感の強い印象のアリストだが、1991年登場の初代は流麗なシルエットが印象的。それもそのはず、デザインしたのはかのジウジアーロ氏。

  

プリウス

「21世紀に間にあいました。」のコピーで1997年にデビュー。「ハイブリッド何それ?」な時代なので、カタログもメカニズムについての解説が多い。

  

ハリアー

「クロスオーバーSUV」の元祖が1997年に登場したハリアー。高級サルーンの乗り心地と快適性を兼ね備えて大ヒット。内装は90年代のトヨタ車に共通するボリューム感のあるデザインだ。

NISSAN

ラシーン

 パオやフィガロといった個性派デザインの日産パイクカーシリーズ。その最後を飾ったのがラシーン(1994)。現在も中古車市場では人気の1台。

  

ティーノ

 2ボックススタイルのワゴンで6人乗りのティーノ(1998)。いまではこのスタイルは珍しくないが、当時はこのハイトワゴンのコンセプトは斬新だった。また100台限定でハイブリッドモデルも存在した。

HONDA

NSX

 90年代の代表モデルのひとつNSX。カタログはスピード感を演出した写真で構成。右はブレたメーターのカットを見開きで掲載。贅沢なカタログだ。

  

ビート

 カタログの表紙には「ミッドシップ・アミューズメント」の文字。軽ミッドシープオープンのビート(1991)はまさに遊ぶためのクルマだ。

  

オデッセイ

 1992年公開された映画『アダムス・ファミリー』をイメージキャラクターに使用した初代オデッセイ(1994)。カタログにもファミリーで登場!

EUNOS

ユーノス500

 マツダの販売チャンネル「ユーノス」の4ドアセダン・ユーノス500。5ナンバーの車体にV6を搭載した小さな高級車。カタログもまるで写真集!

DAIHATSU

ミゼットII

 1998年に発売された1~2名乗りの軽トラック。商用車だが、その個性的なデザインと同様にカタログもオシャレな雰囲気。駆動系はFRでいまもファンの多い1台。

MITSUBISHI

パジェロミニ

 クロカンブームで爆発的人気を誇ったパジェロの弟分は1994年にデビュー。軽自動車規格だが、兄貴譲りのクロカン性能を持つ本格派でヒットモデルに。

  

GTO

 NSXと同じ1990年に登場したGTO。排気音の切り替えシステムや速度で可変するリヤスポイラーなど意欲的な技術を搭載。米国ではダッジブランドでステルスの車名で販売。

  

FTO

 三菱FTOといえばギャランを思い出す人もいるかもしれないが、平成のFTOといえばコチラ。2リッターV6エンジン(MIVEC)を搭載した高回転型FFスポーツカーだ。

  

RVR

 90年代のRV(レクリエーションビークル)ブームで登場したRVR(1991)。助手席側にスライドドアを採用するなど使い勝手にも優れていた。

MAZDA

AZ-1

 ガルウイングドアを採用した軽ミッドシップスポーツ。遊び心満点だが設計は緻密に行われており、カタログにはメカニズムが詳細に解説されていた。

  

ランティス

 4ドアハードトップと5ドアハッチバックのクーペの2種類が設定されたランティス。注目はグリルレスのランティスクーペ。エンジンも2リッターV6エンジンと豪華すぎる!

  

デミオ

 1996年に登場し、1999年までの期間で35万台を超える大ヒット。CMやカタログには当時人気だったNBAバスケ選手のスコッティ・ピッペンが出演。

SUBARU

アルシオーネSVX

 特徴的なキャノピー形状や、サイドガラスの下半分のみが開閉する「ミッドフレームウィンドウ」を採用。その独創的なデザインは、巨匠ジウジアーロ氏によるものだ。

  

レガシィ グランドワゴン

 スバル版のクロスオーバーSUVの元祖。カタログからもアウトドアの雰囲気が漂うレガシィ グランドワゴン(1995)は、海外ではアウトバックの名で販売された。

ISUZU

ビッグホーン

 本格派クロスカントリーモデル。ボクシーなスタイリングはいま見ても古臭く感じない。いすゞ車ならではの「ハンドリング・バイ・ロータス」も存在した。

  

ジェミニ

 CM「街の遊撃手」で話題になったジェミニ。3代目(1990)はいすゞ製乗用車の最終自社開発モデルだった。当時斬新だったグリルレスで丸みを帯びたスタイルが美しい。

SUZUKI

カプチーノ

 スズキが本気で作った軽カフェレーサー。FRと64馬力ターボで走りがとにかく楽しい1台。カプチーノも当時の時代だからこそ実現できた、とても贅沢なクルマだ。

  

ワゴンR

 1993年に登場した軽自動車の新星ワゴンR。「軽ハイトワゴン」という新しいジャンルを開拓した。


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