
この記事をまとめると
■上半期末の6月新車販売が発表された
■N-BOXが首位を維持しつつトヨタが登録車上位を席巻した
■物価高の影響もあり新車市場はまだまだ苦戦を強いられる可能性が高い
改良前でもN-BOXの勢い止まらず
夏商戦前半、そして四半期決算月、暦年締め(1月から12月)での上半期末となる6月は、年間でも要となる増販期のひとつとなる。その6月単月締めでの自販連(日本自動車販売協会連合会)からは登録車、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)からは軽自動車、それぞれの単月締め車名(通称名)別販売ランキングが発表された。
軽自動車も合算させた(含軽統計)総合ランキングを作ってみると、総合ランキングおよび軽自動車のみでも販売トップとなったのはホンダN-BOXであった。N-BOXの6月単月締めでの販売台数は1万9527台(前年同期比120.9%)となっている。ホンダはすでに2026年7月予定(本稿執筆時点ではまだ未発表)としている改良モデルを自社ホームページで先行公開している。そして6月22日(月)より先行予約を開始していた。軽自動車ではこのような端境期には改良前モデルの在庫車の販売促進活動が活発となるので、前年同期比120.9%まで販売台数を伸ばしたものと考えられる。
もちろん、改良するならと改良後モデルに興味を示したり、新しいもの好きといった消費嗜好のある人は改良モデルに興味を示すだろうが、軽自動車に関してはフルモデルチェンジでもそれほど大きく変わらないケースも目立ち、「安く買えるのでは?」と考え、改良前モデルをあえてこのようなタイミングで狙う人のほうが目立つので、モデル末期に近づくほど販売台数を伸ばす傾向もある。N-BOXとしては7月に改良モデル発表予定なので(本稿執筆時点ではまだ発表されていない)、改良前モデルの在庫販売を併せ、7月単月締めでは2万台超えの販売実績も十分期待してよいだろう。
登録車のみのランキングをみると、トップ10のうち8車種がトヨタのクルマ、2車種がホンダのクルマとなっていた。かつてトップ10にたびたび入ることもあった日産ノートは15位、同セレナは16位と、上位10車種からはやや距離のあるところにいた。この両車種はここのところ伸び悩みが目立っている。
再びトップ10の内訳をみると、トヨタ・ランドクルーザーが6位にランクインしている。これはランドクルーザーFJが合算されたことが大きいだろう。そうなると、これからはランドクルーザーもしばらくはトップ10入りの常連となるかもしれない。ちなみにランドクルーザーFJは新規受注停止となっており、再開時期は未定となっている。
直近発売の新型車をみると、マツダCX-5は前年同期比227.6%の4668台を販売し19位に入っている。筆者が7月上旬に聞いたときには、早くて2026年9月には納車が間に合いそうだということであったが、今後は納期が延びていくだろうとも語っていた。ホンダ・スーパーワンは1061台を販売して43位となっている。これは月内に供給できた限界台数と見ることもでき、バックオーダーを抱えているのだが、筆者が7月上旬に聞いた段階ですでに新規受注停止になっているとのことであった。
新規受注停止の続くトヨタRAV4は6990台で10位に入っている。バックオーダー消化のペースが早まっているようである。
2026年6月中旬にデビューした新型日産キックスも、フルカウント月ではないものの2392台を販売しており、好調な滑り出しを見せている。
諸物価高騰が収まらず、新車販売環境は依然として良好といえる状況ではないものの、6月は暦年締め(1月〜12月)での上半期末、そして四半期決算月でもある。それなりの販売実績は残せたものの、今後も新車販売は苦戦を強いられる局面が目立つことになりそうである。
