
この記事をまとめると
■一部のクルマでは無塗装のバンパーなどが採用されている
■コストの面であえて塗らないほか環境対策の一環で塗装しない例も存在する
■最先端素材を使うことで無塗装でありながら質感を保っているモノもある
増えつつある無塗装バンパーのメリットとは
最近のクルマでは、無塗装の樹脂パーツが多く使われている。採用される一番の理由は、塗装行程を省略できることだ。塗装しなければ、製造に要する時間やコストが節約され、なおかつ塗装行程で発生する二酸化炭素も抑制できる。無塗装パーツは、環境性能も優れている。
塗装しない樹脂パーツの背景には、素材の進化も影響している。たとえばトヨタプリウスは、インパネの周辺に、新しいポリアミド樹脂の「ウルトラミッドディープグロス」を採用した。無塗装でありながら、深い光沢があり、塗装行程を省いたことによる欠点を解消できる。従来の無塗装パーツは、質感に不満があり、バンパーなどの採用が中心だった。それが今では、上質感が重視される内装にも無塗装パーツを使えるようになった。
このほか光沢のあるブラックに塗装されたボディ同色のバンパーでは、なにかに擦ったときのキズが目立つが、無塗装のグレーなどは目立ちにくい。ストレスを感じることなく、気軽にクルマを使えることも無塗装パーツのメリットだ。
そして今後は、コストの低減や時間の節約だけでなく、二酸化炭素の排出抑制という環境対策としても、無塗装パーツが増えてくるだろう。
なお環境対策を目的にした無塗装パーツでは、その素材の特性から質感も高まるから、あえて塗装をする必要は薄れる。ボディカラーは、色彩の種類を豊富にそろえる必要があるから塗装のニーズも残るが、内装色は種類が少ない。つまり樹脂パーツの無塗装化は、内装パーツから普及する可能性が十分にある。
