
この記事をまとめると
■大型連休は渋滞が多い
■渋滞軽減のワザとして「ジッパー合流」というテクニックがある
■みんなが走り方を工夫することで渋滞全体を軽減できる可能性がある
「ズルい」ではなく「マナー」!
児童、生徒、学生はもちろん、多くの大人たちはいまごろ絶賛夏休み中であろう。なお、WEB CARTOPおよび姉妹誌のCARトップ編集部はこの時期、絶賛締切真っ只中。お盆休みなどどこかに置いてきている。なので、もう何年も筆者は純粋なお盆休みを経験していない! 「どこ行っても混んでるし……」と自分にいい聞かせて我慢している。ちなみに、お盆休みがある社会人は全体の60%ほどなんだそう。公共交通機関やサービス業はもちろん、この時期はどこに行ってもイベントなどが開催されているので、お盆休み返上で営業、運営している人たちには頭が上がらない。
さて、このような大型連休時にSNSでよく話題になるのが、道路に関する内容だ。普段の数倍にも及ぶ渋滞や、そこらじゅうで発生する大小さまざまな事故の話題、さらにはドライブレコーダーが普及したことにより、あおり運転や常軌を逸した運転もよく投稿されるようになった。
そんななかで、毎回「またか」といわずにはいられないほど、物議を醸す話題がある。それが「ジッパー(ファスナー)合流」だ。「ジッパー? 服とかカバンについてるあれ?」と思った人は御名答。チャックともいわれるアレだ。
ではこの「ジッパー合流」、つまりどういうことかというと、話は単純で、高速道路やバイパスなど、合流車線に入ったら、合流直後の根元ではなく、車線がなくなりかける先のほうで、合流車線側のクルマと本線側のクルマが協力して、1台ずつ交互に合流するというワザだ。こうすることで、合流時によくある「ちょっと入れてくれ〜」といった、無理矢理入る感じがかなり軽減される。
考えてみてほしい。自身が合流車線に差しかかり、本線に入ろうとする。その際に、自車の速度を殺して減速し、本線側の車線に合流車線の根元から入ろうとする。すると、自然と自車の角度がキツくなるし、本線側のクルマも急減速を強いられる。合流側の後続車も、前のクルマが無理矢理入ろうとするので減速、もしくは停止しなければならない。
すると、本線側も合流車線側のクルマも詰まってしまうことに。じつは大型連休などの渋滞のひとつは、この無理な合流が原因だ。この合流地点をクリアすると、驚くほどその先が空いていることも珍しくない。
そもそも、合流車線がある程度の長さまで伸びているので、かなり手前でクルマを捩じ込む必要はまったくない。なんのための車線か、いま一度考えてほしい。
よく、手前で合流するクルマをぶち抜いて先頭で合流すると「ズルい!」とかいってキレる人がいるらしいが、本来の正しい車線の使い方をして合流をしているので、責められる理由は皆無だ。どちらかというと、本線と合流車線側を詰まらせて、手前で無理な合流をしているクルマのほうに否がある。
と、これだけ語っても「そんな変わらんだろ」「たかだか数台前に出てどうするんだよ」と思う人も少なくないが、運転はリズムで成り立っている面もあるし、それを崩されると不快になる。そもそも自分だけで交通は成り立たないので、周囲への気配りも忘れてはならない。渋滞させない、スムースな交通を実現するためにも、ひとりでも多くの人が、ジッパー合流を実践する必要があるといえる。
もしこの記事を見て、疑いをもっている人がいたらこの連休中、ぜひ1回やってみて欲しい。ビックリするほどスムースに合流できるはずだ。ただしこのジッパー合流は、教習所で習うものではなく、法律でも定められていないので、知らない人がいるのも仕方ないのだが……。
大型連休の渋滞に怒り狂う前に、ひとりでも多くの人が自身の運転を見直して、渋滞軽減に協力してくれたらうれしい限りだ。
