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電車と違って逃げ場もなし! 体臭がもたらすクルマの「スメハラ問題」の正解とは? (1/2ページ)

電車と違って逃げ場もなし! 体臭がもたらすクルマの「スメハラ問題」の正解とは?

正直に「臭い」と言えないスメハラの深刻さ

 世界広しと言えども、日本人ほど清潔への意識が高く、キレイ好きな国民はいないはずだ。とりわけ、臭いに対する反応は過剰とも言えるかもしれない。

 人間も鼻から脳に至る”嗅覚”を働かせてニオイを嗅ぎ分け、強さを感じ取る。好ましい匂いと感じるか、嫌な臭いと感じるかは個人差もあって、例えば、本来いい香りであるはずの香水を苦手とする人もいる。

 とはいえ、大半の人が「悪臭」と感じる臭いはほぼ共通していて、折にふれて消臭・脱臭も目的に、エアコンやシート、フロア、内張りなどのクリーニングなど車内清掃に関する情報を発信している。

 ところが、いくら車内をキレイにしても、ドライバーである自分自身や同乗者が臭っていたら意味がない。限られた空間の車内は、しかもほぼ密閉状態。わずかな臭いも気になるだろうし、充満もしやすい。そして問題は、同じニオイを長時間嗅き続けていると、鼻がそのニオイに慣れてしまって自分では気づきにくくなることだ。逆に嗅がされる側は、気になりだしたら、ますます嫌な臭いが気になった状態が続く。

 これが、最近よく耳にするようになったスメルハラスメント(スメル=臭い、ハラスメント=嫌がらせ)、いわゆるスメハラだ。

 当の本人に悪気はなくても、結果的に同乗者に不快な思いをさせてしまう。だからといって、面と向かって「臭いよ」と指摘するのはハードルが高すぎる。体臭、あるいは口臭はきわめてデリケートな問題だ。「相手を傷つけたくない。気まずい思いをしなくない」と思えば、我慢して黙っている人がほとんどだろう。結局、臭いを嗅がされ続ける側のみならず、それに気づいていない本人も、お互い不幸でしかないということだ。

ワキガは程度の問題誰だって腋の下は臭う

 世の中には、一般的に悪臭とされる臭いが数百種類あると言われている。そのうち、強烈な体臭のひとつ、もっとも知られているのがワキガだろう。

 皮膚にある”アポクリン”と呼ばれる汗腺から分泌された汗に含まれているタンパク質や脂質などの物質を、”皮膚常在菌”などの細菌が分解する過程で発生する体臭のこと。「腋臭症」とも表記されるように腋(=ワキ)が主な発生箇所で、ツーンと鼻を刺す刺激臭だ。

 特定の人にしか発症しないように思われるかもしれないが、程度の差こそあれ、じつは誰もがワキガと無縁ではない。試しに汗をかいた腋に鼻を近づけて嗅いでみるといい。異臭に気づくはずだ。すべての人にアポクリン汗腺があれば当然の話で、この汗腺が多い(面積が広い)ほど、臭いの度合いを増すという。

 原因の100%が遺伝によるもので、人種による体質も深く影響。人口に占めるワキガ=腋臭症の割合は、日本で約1割、次いで欧米、最多は東南アジア。インドはほぼ100%とも言われている。

 ワキガ以外に、代表的な体臭として”汗臭”、”加齢臭”、”ミドル脂臭”などがあるが、いずれにも共通するのが、皮膚常在菌の存在だ。皮脂を分解=摂取し、皮膚に潤いを与えて健やかに保つうえで人間に不可欠の微細菌で、もしも存在しなかったら皮膚は乾燥しきってカピカピになってしまうのだが、同時に体臭の原因にもなっているのが悩ましい。

ひとりでコッソリ解決相談できない体臭の悩み

 狭い車内で同乗者に体臭を嗅がせて不快感を与えるのはスメハラだ。しかし、自分の体臭は自分ではなかなか気づきにくい。 まさか、「臭いよ」と言われて嬉しい人はいないだろうが、「もしかしたらオレ、ヤバいかも」と思い当たるフシがあったら、恥ずかしがらずひとりでコッソリ解決相談できない体臭の悩みキチンと聞いてみることだ。「あの人の体臭、キツくてたまらない」などと、知らないところで陰口を言われるよりよっぽどマシだ。確認ができたら適宜対処すればいい。

 しかし、「そうは言っても……」と躊躇する人もいるだろう。今回の取材に協力していただいたオドレート株式会社の”体臭検査キット”に注目したい。

 同社から送られてくるTシャツを丸一日着用し、臭いを吸着させたそのTシャツを送り返して検査を行うというもの。科学的な指標から体臭を細かく分析し、ひとりひとりに最適なケア方法を設計する体臭評価キットだ。

 臭いの強い箇所はどこなのか? その体臭を周囲の人はどう感じるか? 誰にも知られることなく、体臭の正体を数値的につきとめて、こっそり悩みを解決することができる。代表取締役の石田翔太さんによれば、これまでの利用実績はおよそ3000人にのぼるという。

「体臭のセルフチェックは男性・女性問わず、さまざまな年齢層の方にご利用いただいていますが、とくに30歳前後の結婚適齢期の女性が目立ちます。しかし、実際に検査をしてみると、とくに気にされるほどの体臭ではないケースが少なくありません。日本人は自分の体臭に対して神経質で、スメルエチケットに気を遣われている人が多いことに驚かされます」。

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