
この記事をまとめると
■夏商戦タイミングの新車市場は全体的に販売台数が伸び悩んだ
■スズキとダイハツは届け出済み未使用軽自動車を多く市場に流通させている
■BYDのラッコも注目されており連日ディーラーには多くの人が訪れている
スズキとダイハツが届出済み未使用車を放出中
2026年7月単月締めでの新車販売台数が、登録車は自販連(日本自動車販売協会連合会)から、軽自動車は全軽自協(全国軽自動車協会連合会)からそれぞれ発表された。
登録乗用車の販売台数は24万2578台(前年同期比110.0%)、軽四輪乗用車が10万8884台(前年同期比102.9%)となった。2026年7月は夏商戦(6・7月)の締め月ともなるので、多少無理して受注残(受注したものの登録や届け出ができないもの)車両の消化を行ったようである。その受注残も底が見えているとの話も聞いている。つまり、新規受注の伸び悩みが目立っているという。
魅力的な新型車が相次いで市場投入されているものの、納期の早い即効性のあるモデルは少ない。少なくとも販売実績へ反映できる(新規登録や届け出をして納車できる)のは、受注から3〜4カ月後となるのが通例である。
止まらぬ物価高騰に対し、なかなか伸びない収入のアンバランスな状況では、日々の生活に追われるのが精いっぱいで、なかなか新車を買おうという気もちにはなれない。新車販売全体で見れば、まだまだ周辺環境は苦しい状況が続くことになるだろう。
スズキとダイハツでのブランド別軽自動車販売台数競争を見ていこう。軽四輪乗用車ではスズキがダイハツに8000台強の差をつけ、軽四輪貨物車ではダイハツがスズキに約2200台の差をつけそれぞれトップとなり、軽四輪車総台数ではスズキがダイハツに6000台弱の差をつけてトップとなっている。
軽四輪車総台数での2026年1月からの累計販売台数でみても、スズキがダイハツに2万台強の差をつけトップを維持している。このようななか、自社届け出(販売実績稼ぎなどのため、ナンバープレートだけつけること)による副産物となる届け出済み未使用軽自動車をみると、ダイハツ・ムーヴキャンバスやダイハツ・タフトをメインにダイハツ車が目立っている。
ムーヴキャンバスは2026年7月29日に一部改良および特別仕様車の設定を行っており、改良前モデルが一気に未使用中古車市場に流れてきた影響と見ることもできるだろう。軽貨物でブランド別トップとなるダイハツではあるものの、エンドユーザーに大人気というのが理由でもないようである。
スズキも改良して間もないハスラーを中心として、届け出済み未使用中古車が目立っているものの、ダイハツほどの目立ち方は見せていない。
2026年7月28日に正式発売された、中国BYD(比亜迪汽車)のラッコは125台が新規届け出されている。年間販売目標台数が1万台とされているので、月販平均では約833台となっている。出足はかなり調子がいいようで、店頭には試乗希望者も殺到している模様。ただ、一般向け正式デリバリーは11月以降とも聞いている。8月、9月、10月はナンバープレートのついていない展示車が流通することになるが、「展示車でもいいからいいから早く欲しい」という人のぶんも、この目標1万台の数字にカウントされることになりそうだ。
