
この記事をまとめると
■初代クワトロを現代的に再解釈するAudacious IVが登場
■RS4のV8をスーパーチャージャー化し最大1000馬力を目指す
■1424kgの軽量ボディと4WDでWRCマシン級の性能を狙う
名車クワトロを現代化
レストモッドやらリイマジンでよみがえる名車が後を絶ちません。クルマ好きなら、「あのクルマを新たに解釈してみたい」と夢や妄想をふくらませているかと思いますが、ついにWRCを席巻したアウディ・クワトロも再解釈されました。今や、スタイルのアップデートだけでなく、動的性能への徹底的なこだわりも新たな解釈のネタ。クワトロは果たして、どんなマシンに仕上がってくるのでしょうか。
アウディ・クワトロ(S1)が世界ラリー選手権を制したのは1982/1984年のこと。それまでの王者、ランチア037ラリーをこてんぱんにして、マニュファクチャラー/ドライバーズタイトルを思いのままにゲットしていたのでした。5気筒ターボエンジンをミッドに搭載し、ランチアが追いつけなかったフルタイム4WD(クワトロ・システム)でかっ飛ぶ姿はラリーファンならずとも、胸躍るものに違いありません。
イギリスのスタートアップ企業、オーデシアス・オートモーティブ(Audacious Automotive)の代表、マック・ザグレフスキも熱狂的なクワトロファンだったようで、復活プロジェクト「Audacious IV」を発表。クワトロファンはもちろん、世界中のメディアが拍手喝さいを送っているのです。
オーデシアスと名付けられたマシンは、クワトロのシルエットを活かしつつ、シャシーやエンジンを大胆なまでに再解釈しています。根底にあるのはアナログで純粋なドライビングプレジャーの追求。そのため、シャシーは初代アウディRS4(B7)が選ばれ、縦置きエンジン+トルセンデフによるリヤ偏重のクワトロ・システムという構成となりました。ミッドシップじゃないんかい、というクレームも聞こえそうですが、それはフロントに積まれるエンジンをわかってからいったほうがよさそうです。
オリジナルに積まれた5気筒ユニットに代えて、オーデシアスはRS4の4.2リッター V8 FSI(直噴)エンジンにスーパーチャージャーを装備したパワーユニットをフロントに載せました。オリジナルのRS4はNAで、420馬力/7800rpmとされていましたが、じつはレブリミットが8250rpmというレーシーなエンジン。
これを同じくイギリスのエンジンチューナー、LAAパフォーマンス社がスーパーチャージャーを追加してチューンアップ。ザクレフスキは3ステージのチューンを用意しており、ベーシックは600~650馬力を発揮して、ステージ2では冷却系や内部パーツの強化によって750馬力、もっとも過激なステージ3では1000馬力を目指すとされています。WRCマシンが最終モデルで650馬力ほどだったことを振り返れば、1000馬力がいかに強烈なパワーなのか納得いただけるはず。
