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日本の中古車高騰に裏にある「輸出バブル」! 発展途上国に「普通の日本車」が大量輸出されていた (1/2ページ)

日本の中古車高騰に裏にある「輸出バブル」! 発展途上国に「普通の日本車」が大量輸出されていた

中古車相場高騰中の背後にある「中古車輸出」

 昨今は新車の価格高騰が激しく、本体価格100万円を切るクルマは絶滅危惧種。軽自動車で乗り出し価格が300万円を上まわることが珍しくないケースもある。また半導体不足や部品供給の遅れなどによる納期遅延などの影響もあり、新車ではなく中古車購入を考えている人も少なくないだろう。

 そんな市場の動向を受けてか、中古車の相場も高騰。それに拍車を掛けているのが、中古車輸出の増加だ。日本中古車輸出業協同組合が発表した2025年の中古車輸出台数のデータによると、昨年の輸出台数はのべ170万8604台。2023年から3年連続で過去最高を記録している。

 では、どのような国に輸出されているのか? 2026年5月の輸出先ランキングを見てみると、トップ10のほとんどが発展途上国。「日本の中古車の輸出」と聞くと、アメリカの「25年ルール」解禁による1990年代スポーツカーの輸出が話題になることが多い。しかし実際のところ、輸出のほとんどは趣向性の高いスポーツカーではなく、日常の足として使用されているモデルなのである。

 今回はそんな発展途上国への中古車輸出に注目。我々にとっても身近な存在である一般的なクルマたちの”行き先”を探っていこう。

大手輸出業者が一括で輸出する昨今は新車も輸出の対象に

 そんな中古車輸出の実態を探るべく、大阪・吹田市を中心に中古車の売買を手がけるミカサ貿易に話をうかがった。

 まず、中古車はどのように海外へ輸出されているのだろうか。

「弊社も含め、自社で輸出作業まで行なっている業者は少数です」と、常務取締役の宮下隼紀さん。”中古車の輸出業者”と聞くと、ついつい外国人のバイヤーが思い浮かぶ。彼らが買い取ったクルマをそのまま祖国へ行く船に乗せているのかと思いがちだ。

 しかし実際は、日本人はもちろん外国人の中古車買取業者も、買い取ったクルマを大手の輸出業者に売却するか、国内の業販オークションで再販売して、それを大手企業が落札するという形で間接的に輸出が行われている。

 そして大手業者が船積みを行い一気に運搬。船旅を経て各国へと到着した中古車たちは、現地の小売業者や大手輸出業者の現地法人の手で販売され、消費者のもとへ行き渡っていくという。

 近年では、コロナ禍を過ぎた2023年以降、輸出量は右肩上がり。「コロナ禍では貿易があまり行われておらず、中古車がめちゃくちゃ安かったです。一方、最近は少し流れが変わってきて、新車を即海外へと転売するような輸出も盛んです。途上国も豊かになってきて、状態のいいクルマを買えるようになってきています」(宮下常務)。

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