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ミラもブルーバードもバンも自転車もデコってあればみんな「デコトラ」! 何もかもをギラギラに飾った昭和の熱狂カルチャー

ミラもブルーバードもバンも自転車もデコってあればみんな「デコトラ」! 何もかもをギラギラに飾った昭和の熱狂カルチャー

この記事をまとめると

■デコトラ(デコレーショントラック)にはトラック以外にもさまざまな種類がある

■映画「トラック野郎」が人気を博し日本中でトラック以外のデコトラも流行った

■自分の想いや個性が光る名車が数多く生まれた

デコってあれば全部デコトラの仲間!

 1970年代から日本に根付いてきたデコトラ文化。映画「トラック野郎」の大ヒットにより広まり、今日まで休まず飛躍と進化を続けてきた。そんなデコトラには、トラック以外のものも存在する。デコトラとはデコレーショントラックの略語であるだけに、「トラックじゃなければデコトラではない」という言葉が聞こえてくるようだが、デコトラの世界ではそのような細かな決まりごとなど存在しない。自転車を飾ったものはデコチャリ、ワンボックスを飾ったものはデコバンと呼ばれるが、総じて「デコトラのひとつ」だという認識で間違いないのである。

 そんなデコチャリやデコバンは、デコトラブームの火付け役となった映画「トラック野郎」の時代から存在した。それもまた、いずれもがデコトラの仲間だという事実を裏付けている。当時生まれたものが原点であるため、デコチャリやデコバンを含めてデコトラなのだ。デコバンで有名なのは、20キャラバンをベースにした、その名も「デコバン」。クルーザーのように仕上げた独自のスタイルで、デコバン文化を盛り上げたのだ。

 1980年代に入ると、アメリカから渡ってきたバニング文化が日本でも盛んとなり、和洋混合ともいえる「琉球美人」のようなバニングとデコトラを合わせたようなデコバンも見られるようになった。

 デコチャリやデコバンも特殊な存在であるのは間違いないが、過去には乗用車を飾り立てたものも存在した。もともと個性が重要視されていたデコトラの世界だからこそ、そのような個性も歓迎されたのだ。そして、デコトラ以上に注目を集めていたのも事実。1970年代では、日産510ブルーバードをベースにした「港の陽子」が代表格だといえる。

 トラックのような本格的な装飾に加え、乗用車だからこそできるようなデコレーションで人気を集めた。1980年代では、ダイハツL55ミラを飾った「こつぶ丸」が有名だ。こちらも本格的に飾られた車両で、軽自動車とは思えないほどの存在感とインパクト、そして独自の魅力を放っていた。

 ちなみに「デコバン」と「琉球美人」、「港の陽子」、「こつぶ丸」はすべて関西の車両なのだが、これは単なる偶然だろうか。個性を重んじるシャレの効いた人間性が、そのような名車を生み出したのかもしれない。

 なにごともそうであるが、楽しむためには遊び心が大切。流行りのスタイルを追い求めるだけではなく、自身の想いや個性を大切にすることが重要だ。そうして築かれた文化は、デコトラのように大いに盛り上がることだろう。

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