日産車の「銀・黄・金・赤」のブレーキキャリパーは単なるカッコつけじゃないってマジ! なんと色が性能を表していた

この記事をまとめると

■日産車のブレーキキャリパーは色によってブレーキ性能が表現されている

■シルバー→赤→ブライトレッド→ゴールド→イエローとなるにつれて制動力が強くなる

■日産車はホイールの奥をのぞけばそのキャラクターがひと目でわかる

日産車のブレーキキャリパーの色に隠された秘密

 スポーツカーのホイールの隙間からチラリとのぞく、鮮やかなカラーのブレーキキャリパー。赤や黄色、ゴールドなどに塗られたキャリパーは「スポーティ」という印象を与えるためのドレスアップだと思っている人も多いことだろう。

 しかし、日産ではその色に、明確な意味があることはご存知だろうか。

 じつは日産車のキャリパーのカラーは単なるデザインではなく、そのクルマがどれほどの制動性能を備えているかを示している。通常であれば見た目だけではわからない性能を、色によってひと目で伝えるという、日産らしいこだわりが詰まっているのだ。

 そんなブレーキキャリパーのカラーで、もっともベーシックなのがシルバーだ。多くの量販モデルが採用しているシルバーは、街乗りから高速道路まで十分な制動力を発揮する標準仕様となる。もちろん安全性に妥協はないが、サーキット走行などの高負荷な使用を前提としたシステムではない。

 そこから一段階上がると赤になる。現行フェアレディZのバージョンSやSTなどに採用される赤いキャリパーは、4ポットのアケボノ製キャリパーや大型ローターを組み合わせ、スポーツドライビングに対応する本格的なブレーキシステムを備える。赤は「日産のスポーツモデル」であることを示すサインでもあるのだ。

 ところが、日産には「赤」よりもさらに上位の「赤」が存在する。

 2027年型フェアレディZ NISMOには、より鮮やかなブライトレッドのキャリパーが採用された。このモデルはGT-R譲りの技術を投入した2ピース構造のローターなどを採用し、サーキットで繰り返しハードブレーキングを行っても高い性能を維持できる仕様となっている。つまり、同じ赤系でも通常の赤とブライトレッドでは制動性能が異なるのである。

 そして、日産のキャリパーカラーの頂点に位置しているのがゴールドとイエローだ。

 ゴールドはブレンボ製ブレーキを搭載するモデルの証であり、その歴史は1999年に登場したR34型スカイラインGT-Rまでさかのぼることができる。ゴールドのブレーキキャリパーはその後、R35 GT-Rにも受け継がれており、「日産最強クラスのブレーキ」として定着した。

 そして、さらに希少なのがイエローだ。イエローは、カーボンセラミックブレーキ装着車だけに与えられる特別なカラーで、GT-R NISMOなどの限られたモデルのみが身に着けることを許された。カーボンセラミックローターは1000℃級の高温でも安定した性能を発揮するとされ、まさにサーキット走行を前提とした究極のブレーキシステム。イエローは、日産におけるブレーキ性能の最高峰を意味する色なのだ。

 ボディカラーやインテリアカラーにこだわるメーカーは多いが、ブレーキキャリパーの色にまで明確な意味をもたせ、それをブランド全体の「共通言語」として運用している例は意外と少ない。

 もちろん例外となる限定車や特別仕様車も存在するが、基本的には「シルバー→赤→ブライトレッド→ゴールド→イエロー」というヒエラルキーによって、日産車はそのキャラクターを読み取ることができる。

 今度、街で日産車を見かけたときは、ぜひホイールの奥をのぞいてみてほしい。そこに見えるキャリパーの色には、開発者たちの熱いメッセージが隠されているのだ。


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