
この記事をまとめると
■アキュラ「インテグラ」が左ハンドルのまま2026年後半に導入される
■アメリカでは月販2651台でシビックの約8分の1という販売規模となっている
■「アキュラ=インテグラ」というイメージは健在であり日本でも売れるのかに注目
インテグラが日本に導入されることの意味
いま、「インテグラ」の日本市場復活が大きな話題になっている。ホンダは2026年3月5日、「米国生産乗用車の日本導入を決定」と正式に発表した。導入するモデルは2車種。ひとつは、SUVの「パスポート トレイルスポーツエリート」、もう1台がアキュラ「インテグラ」で、それぞれ2026年後半から順次発売する。
これは、国土交通省が新たに設けた米国乗用車に関する認定制度を活用したもの。
背景には日米通商交渉がある。トランプ政権による強硬な関税政策、いわゆるトランプ関税に日本の自動車メーカー各社は翻弄されてきた。その打開策を日本政府が探るなかで、アメリカが要望してきた日本市場の閉鎖性というイメージを変えるため、今回の認定制度が発案されたという経緯がある。つまり、ユーザーの要望というよりは、国とメーカーの都合というわけだ。
それでも、とくにインテグラに対する日本ユーザーの期待は高い。
時計の針を少し戻せば、ホンダ青山本社ビルがまだ稼働していた2023年6月20日〜7月3日、ホンダウェルカムプラザでインテグラが展示されると多くのファンが青山に足を運んだ。これは2023北米カー・オブ・ザ・イヤー受賞を記念した企画であり、コロナ禍がまだ抜けきらないこのころ、ホンダとしては日本市場で新たな活力を得たいという思いから、ウェルカムプラザで初のアキュラ車展示を決行したのだ。その時点では、まさかインテグラがアメリカから正規輸入されて発売されるとはホンダ幹部もまったく想像していなかっただろう。
では、アメリカでのインテグラ販売状況はどうなっているのか。直近では、ホンダブランド及びアキュラブランドの2026年6月単月の販売総数は、13万3781台で前年同月比で16.9%増。このうち、ホンダブランドは12万1468台と全体の9割を占めるのに対して、アキュラブランドは1万2313台にとどまる。
アキュラブランドの内訳は、主力のSUVが「MDX」(4458台)、「ADX」(3108台)、「RDX」(2052台)、「ZDX」(23台)、セダン系ではインテグラ(2651台)、「TLX」(21台)。
ホンダブランドで比較すると、同月販売台数は「シビック」が8.6倍の2万2805台、また「CR-V」は14.7倍の3万8859台に達している状況だ。
つまり、インテグラはアメリカで主力車種ではない。ただし、アキュラブランドのなかで唯一、三文字アルファベットではないモデル名称を維持していることでわかるように、アメリカ人にとって「アキュラ=インテグラ」というイメージが根深い。
1980年代にアキュラブランドが立ち上がったとき、これまでのホンダテイストを少しだけスポーティにして、しかも洒落た雰囲気を醸し出すインテグラは、アキュラにとって、そしてホンダにとってブランドの中核であり続けているのだ。
左ハンドル仕様として輸入される、日本向けインテグラ。果てして、どれほどの販売実績を残すのだろう。今後の動向を見守りたい。
