
クルマに音楽は欠かせない! カセットから高音質AVへ
昭和のカーオーディオというと、涙なくしては(!?)語れないのが”カセットテープ”だ。筆者は運良く愛車第1号車からFM/AMカセットステレオが標準装備されていたから、もうクルマが届いたその日から、BGMとともにドライブする気満々。
カセットテープのいいところは、自分が持っているアナログレコードやFMでエアチェックしたアーティストのライブ音源を入れて、クルマのなかで楽しめたということ。さらにいえば、売られているミュージックテープのみならず、好きな曲を順番に入れて1本のテープにして、自分だけのベストコレクションを作って楽しめたのも魅力だった。そういう自作のカセットテープを専用のケースに入れ、100本とか持ち歩いたのも懐かしい思い出だ。
カセットテープ
すっかり「メディア」を使わなくなった昨今だが、昭和の記録メディアといえばカセットテープだ。当時、家電量販店の店頭には各メーカーのカタログが並び、各製品の技術や音質へのこだわりが詳しく紹介されていた。カセットテープはどれを買うか選ぶ時間も楽しめるメディアだった。
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いまならデジタルデータでヒョイヒョイとファイルにまとめればよいが、昔は時間と手間と労力を費やしていたわけで、まあ学生時代ならそういう気持ちの余裕はあったということでもある。
時系列でいうと、カセットが登場して”カーステレオ”と呼ばれるようになった次に登場したのがロンサムカーボーイ(パイオニア)などの”カーコンポ”だった。カセットデッキはもちろん、別体のパワーアンプ、LEDの点滅が目にまばゆいグラフィックイコライザーなど、運転席(というより助手席のカノジョも楽しめるように)を一気に華やかにするシステムは、オーディオマニアならずとも注目した。そういえば先ごろ復刻されたが、据え置き型のスピーカーの背面でブランドロゴのイルミが光っていたりした製品もあった。
ロンサム・カーボーイ
昭和のカーオーディオといえば、ケンウッド、シティコネクション、そしてロンサム・カーボーイだ。当初はパイオニアのカーオーディブランド名だったが、1986年にcarozzeria(カロッツェリア)に名称が変更された。
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カーコンポが広まり、カーオーディオの呼称が市民権を得てからは、システムがさまざまに発展。CDが登場してからは手軽に高音質が楽しめるようになり(その代わり、あれほど作った手製のカセットテープはやがて出番がなくなった)、デジタルの魅力が認知されるようになった。
Nakamichi TD-500
高級オーディオを思わせる佇まいと、その期待を裏切らない音質。ドライブ中でも操作しやすい大きなボタンなど使いやすさにもこだわった設計。そしてヘアライン加工が施された筐体は、いま見ても古さを感じさせない。
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ALPINE SX-800
一見するとラジオだが、チューナーパネル部分が可動してカセットテープの挿入口が現れるワンボディ設計。軽く触れるだけで操作できるフェザータッチコントロールを採用し、当時話題のメタルテープにも対応。
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SONYXR-61
オートリバース時の再生周波数特性の異なりを解消するデュアルジャストヘッド機構を採用するなど、ソニー製らしく音にこだわったカセットステレオ。1DIN規格が制定される1年前の1983年製のため、カタログには大きく「アバルトにジャストフィット」の文字が踊る。
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8連奏、10連奏などのCDチェンジャーも出現。スピーカーも重低音を鳴らすサブウーファーを組み合わせたり、ビジュアル部門は車内に持ち込むポータブルTVから、DVDが楽しめるシステムなどへ発展した。
SONY CDX-J10
1982年10月1日に登場したCD(コンパクトディスク)。それまでレコードやカセットで音楽を楽しんでいた人たちも、平成になる頃にはCDで音楽を聴くようになった。カーオーディオでもCDが主流となり、複数のディスクを収められる10連奏CDチェンジャーも登場した。
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その後、カーナビの登場でカーAVは新たなフェーズへと進化したが、気持ちを豊かにしてくれるシステムであることは今も昔も変わらない。
PIONEER TS-X9
リヤトレイにボックススピーカーを置き、後続車にその存在をアピールするのも当時ならではのこだわりだ。パイオニアの最高級モデル「TS-X9」は、アルミダイキャスト製の完全密閉型キャビネットを採用。
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PIONEER TS-X6
10cmウーファー前面にあるステンレス製のプロテクターが個性を主張する「TS-X6」」。パッシブラジエーターを採用し、従来の置き型スピーカーにはない迫力の低音再生ができるのが特徴だった。
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※本記事は雑誌「CARトップ2026年9月号」の記事を再構成して掲載しています
