
この記事をまとめると
■新車情報がメーカーの公開より先に出まわる場合がある
■テストカーの目撃情報や関係者のウワサ話がもとで広まるケースも多い
■工場内の撮影エリアで盗撮をして事件化したケースもあるのでスクープの撮影は要注意だ
新車情報ってどこでバレる?
クルマ好きでなくとも、多くの人が気になるであろう、発売前の「新型車」。謎のベールに包まれ、ティザー広告でチラ見せし、すべてがあきらかになるのは正式発表のタイミングです。しかし、なぜか正式にデビューする前から新車に関する情報がどこからともなくリークされ、瞬く間に拡散されます。本来であればトップシークレットであるはずの新車に関する情報はどのようにして外部に流出しているのでしょうか。
1:ディーラーのスタッフや内部資料を通じてリーク
メーカーは新型車を発売する数カ月〜半年前から、全国のディーラーやセールススタッフに向けて、商品の概要や特長、見積もりの解禁日、生産スケジュール、オプション構成などの情報をまとめたセールスマニュアルおよび関連資料を展開します。これらはいうまでもなく「社外秘」です。この情報を得たセールススタッフから、ユーザーとの会話を通じてリークされ、ときとしてSNSを通じて情報が発信・拡散されていきます。
2:サプライヤーや工場関係者を通じてリーク
クルマの部品は、自社あるいは1社だけで作られているわけではなく、さまざまなサプライヤー(下請け・協力企業)がかかわっています。自社でニューモデルの研究・開発をしていても、どこかのタイミングでサプライヤーの人たちにも周知し、協力を得る必要があります。その結果、「来期から特定用途の部品をラインに流す」といった情報が、関係者の間で話題になり、そこから外部へ伝わることがあります(もちろん、厳格な守秘義務が課せられていることはいうまでもないのですが……)。
3:特許庁の意匠・商標登録(公的データベース)
モデル名(商標)や外観デザイン(意匠権)は、発売の数カ月〜数年前に登録する必要があり、一般にも公開される「オープンデータ」です。いわゆる「クルマ系ウォッチャー」が特許庁の公報を常時確認(監視? )しており、「新しい車名が商標登録された! 」「次期型とみられる意匠が出願された! 」という形でSNSに投稿し、拡散されることで発覚するケースです。
4:海外の認証機関・リーク画像
グローバル展開される車種の場合、海外の排出ガス規制の認証データ、税関の通過データ、海外のモーターショーやテストコースでの目撃情報が先行することがあります。海外のスクープサイトや現地のSNSに投稿された写真が、日本の自動車メディアやファンの間で即座に翻訳・拡散されることも珍しくありません。とくに、それまでは紙媒体が主流だった情報源が、インターネットの普及により、速報性および拡散力が格段に増しています。
5:メーカーによる意図的な情報開示(戦略的な情報統制とも)
リークされる情報のすべてが関係者の不注意や内部からの漏洩によるものとは限りません。メーカー自身が、競合他社の出方を牽制したり、話題性を作るために、あえて情報を段階的に開示することがあります。わかりやすい例として、ボディに迷彩柄のラッピングを施したテストカーが公道やイベントで走行している場面に遭遇したときが挙げられます。目撃した人物がSNSに画像を公開し、拡散されていきます。メーカーのエンブレムが外されていても、あっという間に車種を特定する「特定班」がいい仕事をしてくれるなど、放っておいてもユーザー間で周知されていきます。
