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「船」「キャデラック」「ラッセル」! デコトラの「華」ド派手なフロントバンパーに隠された「名前と由来」

「船」「キャデラック」「ラッセル」! デコトラの「華」ド派手なフロントバンパーに隠された「名前と由来」

この記事をまとめると

■デコトラの象徴ともいえる大型フロントバンパーには多彩な種類がある

■舟型やキャデラックなど形状や由来によって独特の名称が付けられている

■ラッセルやラッセル戻しなど派生形もあり個性を表現する重要なパーツだ

デコトラの象徴「フロントバンパー」には名前がある

 荷物を運ぶトラックに煌びやかなカスタムを施す。そんな文化が日本で生まれ、根付いたのは半世紀以上も前のこと。世間ではそのようなトラックのことをデコトラと呼び、現在でも数多くのデコトラたちが日本中で活躍している。

 改造車の世界には、その世界のなかで生きる人間たちの間でのみ通用するような、専門用語やアイテムなどが存在する。ここではデコトラを少しでも身近に感じていただけるように、ほんの少しではあるが触れてみたいと思う。

 デコトラの象徴ともいえるものが、フロントバンパー。昭和の時代から鉄やステンレスで大型のバンパーを製作し、そこにアンドンやマーカーランプといった電飾パーツを取り付けたりしていた。そんなフロントバンパーにはさまざまな形状のものがあり、それぞれに名前が付けられている。代表的なものが、舟型バンパーと呼ばれるものだ。

 舟型バンパーの歴史は長く、デコトラ黎明期といえる1970年代から存在した。このバンパーの特徴は、中央部分が尖っているところ。船首ほどではないのだが、尖らせたことから舟型と名付けられたのだ。大切なのは中央の尖らせた部分であるため、それ以外のデザインは自由となる。コーナー部分を角型としてみたり、アールをつけたりするなどして、個性を体現することができるのだ。コーナー部分を落としてフォグランプを埋め込むスタイルが代表例となったことで、いつのころからかそのようなものが舟型バンパーと呼ばれるようになった。そのため、中央部分を尖らせることにこだわらないデコトラ野郎も存在している。

 そんな舟型とともに高い人気を集めているのが、キャデラックバンパーと呼ばれるもの。両端とナンバープレートをつける中央部分を張り出させた形状をもっている。これはアメ車のキャデラックを参考にしたもので、そこからキャデラックバンパーと呼ばれるようになった。

 舟型とキャデラックは、基本的に側面から見ると箱型となっている。そんなキャデラックバンパーに角度をつけたものが、ラッセルバンパーとなる。これは文字どおり除雪を行うラッセル車が語源となっており、シャープなスタイルを目指すデコトラ野郎たちに好まれている。そんなラッセルバンパーの下部を戻したものが、ラッセル戻しと呼ばれるもの。ラッセルカットとも呼ばれたのだが、要するに側面の形状が「く」の字になっているものを指す。見た目を派手にすることができるため、現代でもプライベート車を中心に人気を集めている。

 フロントバンパーだけを例に挙げても、多種多様のものが存在する。その名称は由来さえわかればシンプルなものであるが、デコトラとはとても奥が深い世界。だからこそ半世紀以上にわたって続き、そして日本独自の文化として存在しつづけているのだろう。改造車であるため真面目なひとたちには受け入れられないかもしれないが、日本発祥の改造車は極めて少ないため、これからの発展にも大いに期待したいと思う。

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