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トヨタ車の相次ぐ受注停止や納期遅延は円安に半導体不足だけが原因じゃない! 他メーカーも含めた自動車業界全体で考えるべき問題 (2/2ページ)

トヨタ車の相次ぐ受注停止や納期遅延は円安に半導体不足だけが原因じゃない! 他メーカーも含めた自動車業界全体で考えるべき問題

この記事をまとめると

■トヨタではSUVやハイエースなど受注停止車が相次いでいる

■円安による輸出台数増加が国内供給に影響

■他社からトヨタへ需要が集中しているという側面もある

トヨタ車の納期遅延を生む意外な事情

 トヨタの販売店からは「売るクルマがない」という声が聞こえてくる。受注を停止する車種が増えて、納期も遅延しているからだ。

 2026年8月下旬時点で販売店に尋ねると「ランドクルーザー300、ランドクルーザー70、ヤリスクロス、カローラクロス、RAV4、クラウンエステートなど、SUVを中心に受注を停止している。ミニバンで人気の高いノア&ヴォクシーは、今はノアの納期が7カ月、ヴォクシーは9カ月だが、昨年は受注停止が目立った」と返答された。

 さらに「受注が停止している車種は乗用車だけではない。商用車のハイエースも、人気の高いスーパーGLは受注が止まっている。デラックス(DX)のホワイトボディは受注しているが、いつ停止してもおかしくない状況だ」という。

 受注を停止している車種が増えたのは、いつごろからなのか。この点も販売店に尋ねた。「受注の停止状況は車種によって異なる。たとえばランドクルーザー300は、(2021年8月の)発売直後に、納期が3年から4年に延びた。その結果、約1年後(2022年7月)には、受注を停止した。この後、一時的に受注を再開したこともあるが、ほとんどの期間は受注を止めている。しかしハイエースは、2年ほど前までは普通に注文できた。それが1年半ほど前から停止するようになった」。

 なぜ今になって受注を止める車種が増えたのか。直接の理由は、日本仕様の生産台数が受注に追い付かないためだが、それならなぜ生産台数が受注台数を下まわるのか。この点も販売店に尋ねた。「半導体の不足は、コロナ禍の時に比べると改善されたが、今でも供給が十分とはいえないらしい。また最近は円安だから、国内で生産して輸出する台数が増えているという話も聞いた」。

 トヨタ(レクサスを含む)が国内で生産して海外に輸出している台数は、コロナ禍前の2016年ごろからコロナ禍の影響を受けた2022年ごろまでは、1年間に160〜180万台で推移していた。それが円安傾向が強まった2023年には195万台に増えて、2024年も190万台、2025年には203万台に達した。

 つまり10年ほど前に比べると、2025年のトヨタの輸出台数は1.2倍に増えた。これが国内市場におけるトヨタ車の納期遅延に結び付いたともいえるだろう。

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