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お値段4.3億円で0-96km/h加速1.9秒! AI設計&3Dプリントが生み出した規格外ハイパーカー「ジンガー C21スパイダー」

お値段4.3億円で0-96km/h加速1.9秒! AI設計&3Dプリントが生み出した規格外ハイパーカー「ジンガー C21スパイダー」

この記事をまとめると

■ジンガーが21Cのオープンモデルとなる21Cスパイダーを発表した

■C21で特徴的だったタンデム形式のシートレイアウトを継承する

■30台の生産予定で価格は275万ドル(約4億3000万円)

アメリカに誕生した新たなハイパーカーメーカー

 2019年、アメリカのカリフォルニア州に新たなハイパーカーメーカーが誕生した。起業家のケビン・ジンガー、そして息子のルーカス・ジンガーによって設立された「ジンガー」が、ファーストモデルの「C21」を発表するまでには約2年という時間が必要とされたが、実際に姿を現した彼らのプロダクト、すなわちハイパーカーは、驚異のスペックを誇る、きわめて刺激的なモデルだった。

 ちなみに80台の限定生産車となるC21のデリバリーは2024年から開始されており、それに前後してイギリス・グッドウッドのヒルクライムコースや、アメリカ・オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカ、同じアメリカ・カリフォルニアのラグナセカ・レースウェイの量産車のラップタイム記録を更新するなどの偉業も成し得ている。ハイパーカーとしての魅力は誰もが認めるところだ。

 そのジンガーが2026年のモントレー・カーウィークで発表したのが、C21のニューバージョンとなるオープントップ仕様の「C21スパイダー」だ。

 ドライバーズシートを車体の前後センターライン上にレイアウトし、その延長線上の後方に正しくパッセンジャーを置くという、いわゆるタンデム形式のシート配置が物語るように、その基本設計はC21のそれに共通。

 着脱可能なコンパクトなルーフパネルを取り外すことで、ドライバーとパッセンジャーは爽快なオープンエアドライブを楽しむことが可能になる。突然の降雨に備えて、布製の緊急用ルーフが車載装備として備わっているのはやはり心強い。

 C21が大きなセールスポイントとしてきた優れたエアロダイナミクスは、もちろんこのC21スパイダーでも大きく変わることはない。240km/h走行時のダウンフォース量は、C21が1500kgであったのに対してC21スパイダーは1482kg。わずかに18kgしか減少していないのだ。ちなみにこの数字はオープン時の計測値で、ルーフパネルを装着すればC21と同様に1500kgのダウンフォースが得られる。

 参考までにC21スパイダーの0-96km/h加速は1.9秒。最高速は330km/hに達するというから(いずれもクローズ時)、これを世界最速水準のオープンカーと呼ぶことにもはや抵抗を感じることはないだろう。

 ミッドに搭載されるエンジンは、ジンガー自身の開発による2.9リッターのV型8気筒ツインターボ。レブリミットはじつに1万1000rpmの設定で、これに対してクランクシャフトに1基、フロントアクスルに2基のエレクトリックモーターを組み合わせることで、1267馬力の最高出力を発揮する。

 だがこのパワースペック以上に注目しなければならないのは、ジンガーがかねてから積極的に進めてきた、AIによる設計と3Dプリントによる製造技術を駆使した、シャシーのデザインだ。

 そのもっとも特徴的な例が、「ブレーキ・ノード」と呼ばれる新たなブレーキシステムの導入だ。システム全体をより軽量に、そしてより大きな制動力を実現するというこの斬新なシステムは、今後ジンガーというハイパーカーメーカーを象徴する技術として語られることになるだろう。C21スパイダーはこのブレーキ・ノードを標準で装備するが、すでにデリバリーされたC21も、カスタマーが望めばそれにアップデートすることが可能だ。

 C21スパイダーの生産台数について、今回ジンガーは30台という数字を提示してみせた。気になるプライスは、スタンダードな仕様で275万ドル(約4億3000万円)と発表されている。もちろんC21スパイダーはれっきとしたオンロードカー。サーキット走行専用車などではない。

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