
この記事をまとめると
■インドネシアではBYDのATTO1が大人気だ
■現地ではかわいいクルマがブームでダイハツもかわいい系カスタム車を展示した
■中国系のメーカーは可愛いクルマを数多く手がけている傾向にある
インドネシアでは「かわいい」クルマが大流行
インドネシアの現状は諸般の事情で一時的に販売台数を落としているとされているが、発売以来大ヒットしているのが、中国BYDのコンパクトBEV(バッテリー電気自動車)ATTO1。とにかく首都ジャカルタやその近郊では数多くのATTO1が街なかを走っている。クルマのデザインというものは個々人でその価値判断が異なるのだが、インドネシアではATTO1ぐらいの外観は、かわいいという部類に入ると筆者は見ている。
インドネシアを含む東南アジアでは、男女を問わず少し前まではエッジの効いたエクステリアが圧倒的に好まれていた。しかし、日本へ旅行する人(ヘビーリピーターも多いようだ)が増えると、日本でクルマ以外でもさまざまなかわいいものに触れる人が目に見えて増え、徐々に東南アジアの国々でもカワイイ文化が浸透してきているのを筆者は肌で感じている。
ダイハツはインドネシアでは存在感が大きく、日本でのラインアップは軽自動車がメインということもあり、インドネシアの人たちからもかわいいブランドとして注目されていることを自覚しているのか、展示車や展示ブースのコンセプトも含めて、「かわいい」が思い切り表現されているように感じている。
GIIAS2026(ガイキンド国際自動車ショー2026/ジャカルタ近郊にて2026年7月30日~8月9日の会期で開催)でのダイハツブースへ行くと、ムーヴ・キャンバスそしてミラ・トコットのようなモデルが展示されているのを確認できた。近寄ると、ムーヴ・キャンバスらしきモデルはグランマックス(日本での登録車サイズの商用バン)をベースに、トコット風モデルはコンパクトハッチバックのアイラをベースに架装したモデルであった。調べた限りでは、実際に販売されているわけではないようである。
ダイハツの軽自動車のなかでも、あえてかわいい路線を強調したモデルをセレクトしているあたりは、今後のインドネシアでの量産モデル開発へ何かしら反映されるかもしれない。
ホンダはGIIAS2026会場にて、スーパーワンの正式デビューを行った。日本でも人気の高いモデルだが、このスーパーワンも「かわいい」と感じる人が多いかもしれない。
数年前に大ヒットしたエアEVを輩出した中国ウーリン(上海通用五菱汽車)は、今回のGIIAS2026にて、日本の軽自動車規格に近いサイズの5ドアコンパクトBEVとなる、アイラEVを積極的に展示していた。丸みを帯びたスクエアなボディに丸型ヘッドライトを採用してかわいらしさを強調していた。
インドネシアの人がどの範囲までをかわいいと感じるのか筆者は正確に理解してはいないが、これはかわいい系を狙っているなと思えるモデルは、中国系ブランドに目立っている。かわいい路線を得意とする日系ブランドは、いま少しその行方を静観しているのかもしれない。
もちろん、インドネシアでも経済成長とともに社会への女性参加も増えていることもあり、運転免許保有者も増加しているのは間違いないので、そのような動きもかわいいモデルが目立ってきている理由のひとつなのかもしれない。
