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GR86のレース車両に「AT」が登場! プロ3名がMT車とガチ混走テストをしてわかった“1.5秒のタイム差”の中身 (1/2ページ)

GR86のレース車両に「AT」が登場! プロ3名がMT車とガチ混走テストをしてわかった“1.5秒のタイム差”の中身

この記事をまとめると

■GR86/BRZ Cup用「Cup Car Basic」に待望の6速ATが登場した

■現役トップドライバー3人がサーキットでATモデルの実力を徹底検証

■MTとのタイム差は約1.5秒あるが「運転のしやすさ」と「楽しさ」は十分

GR86のワンメイクレース用ベースモデルにATが追加

 GR86/BRZ Cup(いわゆるGR86とBRZのワンメイクレース)は、日本のトップドライバーから、レース経験が少ないビギナーまで、幅広いドライバーたちが集うレースになる。前身となる86/BRZレースから数えて14年、数多くのドライバーがエントリーし、数々の歴史を積み重ねてきた。そんなワンメイクレース用のベース車両に強烈なモデルが登場した。

 GR86/BRZ Cup参戦に必要なベースモデル『GR86 Cup Car Basic』に、6速ATが追加されたのだ!  AT限定免許で参戦が難しいと思っていた人、あるいは2ペダルでレースを走りたい人に、大きくトビラが開かれるに違いない。

 ただしATのCup Car Basicについて、レースに関してのアナウンスはいまのところはない。つまり現段階では、このクルマがどういうカタチでレースに参戦できるかは未知数なのだ。

 MTモデルとのメカニズムの違いは、トランスミッションとファイナルギヤ(AT:3.9/MT:4.1)くらい。ロールケージなどのモータースポーツ向けのパーツはそのままだ。GR86のATは、もとよりスポーティな味付けになっており、そのポテンシャルを活かせば、レースでも十分に楽しめるに違いない。

 このテストに参加したのは、堤 優威選手、菅波冬悟選手、冨林勇佑選手の3人。いずれも今シーズンのGR86/BRZ Cupを戦っている現役ドライバーで、チャンピオン経験者になる。

 テスト車両はATモデルが1台、比較検証用にMTモデル2台の計3台用意された。いずれもプロフェッショナルシリーズ用のセットアップとなっていて、タイヤはダンロップ・ディレッツァβ07、ダンパーはオーリンズが組み込まれていた。タイヤをプロフェッショナルシリーズ用としたのは、マシンに対する負荷を高めるのが目的になる。今回のテストの重要なポイントは、レースペースでの連続走行で、熱問題は発生するのか?  ということだ。そのため、このATのテスト車には、ミッションオイルクーラー(プロトタイプ)が装着されていた。

「シフトダウンで制御の遅れが出たりするのかな、と思っていたんですが、熱的な問題はなかったですね」と堤選手はいう。一般的にはAT車でハードな走行をしたときに、トランスミッションが過熱するとバドル操作を受け付けない、変速しない、といったセーフモードに入る。そういった症状は出なかった、ということだ。今回テストを行ったときの天候は曇りで、それほど高温下ではなかったものの、それを差し引いてもまずは合格点といったところか。

 どちらにしてもミッションオイルクーラーは標準装備ではなく、指定部品としてリストに加わることになるだろう。これはATでサーキット走行やチューニングを楽しんでいるユーザーにも、いいニュースに違いない。

 MTモデルとの混走で走行テストが始まった。3台のマシンが一体となるかのように接近して走り、まるでレースシーンを見ているかのようだった。熱問題を洗い出すために、あえて接近した走行とし、ATモデルに十分な冷却風を与えないシーンを作り出した。と同時に、想定されていた問題点を洗い出すためだった。それはMTモデルとの混走で問題は起きないのか?  というものだ。

 ATモデルは30kg重く、またATの特性上エンジンブレーキの利きも少ない。つまりブレーキングの場面でATは不利で、コーナーへのアプローチが大きく異なるのではないか? ブレーキングゾーンでの特性の差は問題ないのか?  それを実際に検証する必要があった。

※『GR86 Cup Car Basic』6速ATモデルのテスト動画はコチラ

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