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「軽バン」で総重量4トンの荷物を186校の学校へ配送。過酷な現場でわかった燃費がよくなる積み方と配送業者への敬意 (2/2ページ)

「軽バン」で総重量4トンの荷物を186校の学校へ配送。過酷な現場でわかった燃費がよくなる積み方と配送業者への敬意

この記事をまとめると

■毎年6月頃に進学用のフリーペーパーを配布するバイトがある

■4トンの荷物を10日間で186校に届けるので折り畳み台車が重宝する

■置き配などが増えてきた現代おいて対面で感謝される配達はやり甲斐がある

今年もフリーペーパーの配達がやってきた

 毎年6月が近づくと、筆者には「そろそろだな」と思う仕事がある。神奈川県と東京都の一部の公立中学校に、進学用のフリーペーパーを配ってまわるバイトだ。知り合いに頼まれて始めて、今年で4回目になる。1年目は右も左もわからず、ただがむしゃらに配って何とか終わらせるだけだったが、4回も経験すると学校ごとの搬入経路や積み方のコツなど、いろいろなことが見えてくる。この記事では、そのノウハウを振り返りながらまとめてみたい。

 まず全体の規模から整理しておこう。

・配布先の学校数:186校

・配布するフリーペーパーの総数:3万3720冊

・1束30冊で梱包されており、束の数は1124束

・1束の重さは3.7kg、総重量は約4トン

・使用する車両は軽自動車(軽バン)で、最大積載量は350kg

・1回の積み込みで運べるのはギリギリまで積んでも100束

・配布期間は10日間(土日は学校が休みのため、月~金を2週にわたって実施)

 配るものは基本的にこのフリーペーパーの束だけで、それ以外の荷物はない。単純作業に見えるが、実際にやってみると学校ごとの事情や天候、体力の問題など、意外と奥が深い仕事なのだ。

学校ごとに違う搬入事情

 配布先はすべて中学校だが、実際の届け先は学校によってまちまちだ。職員室のこともあれば、業務員室のこともある。職員室が1階にある学校もあれば2階にある学校もあり、エレベーターがある学校とない学校も混在している。荷物をクルマで校庭内まで運び込める学校もあれば、まったく入れない学校もある。

 1年目に一番苦労したのは、正面と搬入口が違う学校が多かったことだ。地図アプリで場所を確認しても、正面玄関に着いたら搬入は裏口だった、あるいはその逆というケースが何度もあり、かなり時間をロスした。また、台車をそのまま車内から搬入口までもっていけるのか、途中から手で運ばなければならないのかによっても効率が大きく変わる。

 一番厳しいのは、職員室が2階にあり、しかもエレベーターがなく長い廊下を進まなければならないパターンだ。逆に一番楽なのは、台車のまま校舎に入り、エレベーターでそのまま職員室や事務室まで運べる学校である。

台車選びと必需品

 台車の重さにも早い段階で気づかされた。1年目に借りたのは鉄製の大きな台車だったが、積載量はあっても重すぎて、配布前後に軽バンからの上げ下ろしだけでかなりの体力を消耗した。そこで、台車で行けるところまでは台車を使い、その先が階段の場合は荷物を何回かに分けて上まで運び、2階から先は肩に担げるくらいの軽い樹脂製の小さな台車に切り替えるという方法に落ち着いた。上下それぞれで台車を使い分けられるので、これが一番負担が少ない。

 そのほか、配布が6月から7月にかけてということもあり、以下のようなものを常に用意している。
軍手(滑り止め付きのものが望ましい)、カッター、ゴミ袋、タオル、制汗剤、飲み物。

積み込みのコツ──倉庫でもフォークリフトでも

 軽自動車1台に積める束の数は、最大積載量350kgから逆算すると100束ほどが限度になる。これを毎朝、倉庫のパレットから積み込んでいくのだが、ここにもいくつかコツがある。

 積み方については、運転席の後ろにまとめて積むのが一番効率がよかった。左右のスライドドアから取り出しやすく、重量物もできるだけクルマの中央付近に集めることで、走行時の安定感や燃費も向上する。実際に前寄り・後ろ寄り・中央寄りで積み方を変えて燃費を比べたところ、中央に積んだときが一番よかった。あまり高く積みすぎないことも重要で、クラフト包装は滑りやすく、急な加速でも崩れやすいので注意が必要だ。

 倉庫でのパレット積みでは、フォークリフトのオペレーターとの関係が大きく効率を左右する。パレットの荷物が減って腰の高さまで下がってくると、かがんでもち上げる動作がかなりの負担になる。4年間毎年お世話になっているオペレーターの方が、その稼働していないフォークリフトで残りの荷物を腰の高さまで上げてくれるおかげで、作業時間はかなり短縮されている。またストレッチフィルムでぐるぐる巻きにされた状態から荷物を取り出すには、手では破れないほど頑丈なので、カッターが欠かせない。

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