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ラシーンをFR化してシルビアのエンジン搭載!? オーテックが本気で作った世界で1台の「幻の魔改造セダン」 (1/2ページ)

ラシーンをFR化してシルビアのエンジン搭載!? オーテックが本気で作った世界で1台の「幻の魔改造セダン」

この記事をまとめると

■オーテックはさまざまな特装車を手がける日産直系のグループ企業だ

■創立10周年を記念したワンオフモデルが存在する

■「A-10」はラシーンをベースにFR仕様にカスタムしたクルマだ

突貫工事で作り上げた怪作

 日産直系のグループ企業で、特装車を主に扱うオーテックジャパン(現:日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社・NMC)は、その本社が神奈川県茅ヶ崎市にあることから、湘南の技術屋集団なんて呼ばれることもある。

 というのも、市販されているクルマをあの手この手でカスタムし、全国のディーラーで新車保証をつけて販売できるクオリティを担保しているのが彼らの強みだからだ。ここでいう特装車というのはさまざまで、福祉車両のような特殊な車両から、市販のベースモデルに専用エアロをつけた特別仕様車、さらにはエンジン内部にまで手を入れたコンプリートチューニングカーと、オーテックが手掛けるクルマは多岐にわたる。なかにはワンオフに近いようなモデルも存在する。

 そういったスペシャルなオーテック謹製のクルマたちが年に1度、聖地である湘南に大集合するイベントであるオーテック里帰りミーティングの存在も、同社を語る上で欠かせない要素だ。

 さて、そんなオーテックでは、2016年に創立30周年を記念して30台だけ作られた魔改造マーチ、「マーチボレロA30」を当媒体で先日紹介したが、じつはその前、創立10周年を記念して作られた、これまたとんでもないクルマをオーテックは手掛けている。それこそが、今回紹介する「オーテック A-10」だ。A-10という名前だが、決して攻撃機ではないのでご留意あれ。

「オーテック A-10」は、オーテック創立10周年、つまり1996年に誕生したクルマである。しかし、見てのとおり、クルマ好きでも「こんなクルマあったっけ?」となるのも無理はないほど、見たことがない奇抜すぎる4ドアセダン形状が、この「オーテック A-10」の特徴だ。あまりにも直線的でカクカクしているので、子どもがお絵描きで描いた架空のクルマのような雰囲気さえある。ただ、一応モチーフはあるようで、1960年代の510ブルーバードや、C10スカイラインを参考としているそうだ。いわれてみればそれっぽく見えなくもない!?

 そんな「オーテック A-10」のベースだが、これはパイクカーシリーズのトリを飾ったラシーンである。いわれてみれば、ラシーンの面影が残っているようにも見える。しかし、ラシーンはご存じのように5ドアハッチバックなので、オーテックはCピラーから後ろを潔く切り飛ばしてしまっているのだ。ベースとなったラシーンは「タイプII」という1.5リッターエンジンを搭載するモデルで、駆動方式は4WD、ミッションは4速ATだったという。

 それだけでなく、じつはフロントドアなどもすべて作り直しており、ラシーンのパーツはリヤドアのみという割り切りっぷりだ。よく見ると、Aピラーの角度もラシーンより立っていることから、ボディの上側は作り替えていることがわかる。しかし、全部をワンオフで作るのも予算的に凄いことになってしまうので、使えるものは今あるパーツを上手く流用している。

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