
この記事をまとめると
■MAZDA FAN FESTA2026では全国からさまざまな企業やショップが集まった
■3代目ロードスターの顔面に初代ロードスターの顔面をスワップした車両が話題を呼んだ
■中国では初代ロードスターに乗れないのでその憧れを叶えるために作られたボディキットだ
憧れを形にした魔改造ロードスター見参!
富士スピードウェイで開催されたMAZDA FAN FESTA2026では数々のパーツメーカーやショップ、ディーラーがブースを出展していた。そのなかでも注目を集めていたのが、どこにでもいる初代ロードスター(以下:NAロードスター)……ではなく初代の顔をした3代目ロードスター(以下:NCロードスター)だったのだ!
このような仕様はもちろん、ボディキットのような商品もなかったような気がするのだが……。その詳細を手掛けた熊本のショップ、AUTODELTA(アウトデルタ)に聞いてみた。
⚫︎もっと気軽にリトラのNA顔を楽しめるように
NCロードスターをNA顔にするボディキットの正体。それは中国のショップがリリースしているキットがベース……とのこと。それをAUTODELTA代表の森岡氏が見つけ、今回の車両製作に至ったというわけだ。神奈川に拠点を置き、NCロードスターを得意とするショップ「ノガミプロジェクト」と親しい関係にあるAUTODELTA。ノガミプロジェクト代表の野上氏が、海外サイトでこのボディキットの写真を見つけ、「面白いのあるね」と連絡を受けた森岡氏は、「これを日本でも展開できないだろうか」と考えた。
その背景には、NAロードスターの中古車高騰化や、年式による維持の難しさがあったとのこと。リトラクタブルを理由に中古車でNAロードスターを選ぶ若いユーザーもいるが、どの年式でも車齢がほぼ30年かそれ以上なだけに、トラブルに泣かされることも多い。「もっと気軽にリトラのNA顔を楽しめるようになれば」という思いが森岡氏を動かしたそうだ。
そこで、中国人の知人に相談しあれこれ詳細を調べてもらうことに。すると無事に製造元となる中国のショップ、JM AutoWorksともアポイントが取れて、キットを日本へ入れることができたのだ。
⚫︎NAロードスターがない中国でNA顔に乗るために
奇しくもJM AutoWorksも森岡氏と近い考え方をもっていて、このボディキットを製作したらしい。じつは法律上、中国には古いクルマを海外から輸入をするのが難しく、NAロードスターなどは基本的に手に入らない。しかし、「リトラのNA顔に乗りたい!」という声に応えるべく、NCロードスターにNA顔を実現するために作られたのがこのボディキットであったのだ。
JM AutoWorksとしては「ただ輸入してバラまいて儲けたいわけではない。なので、ちゃんとクオリティを担保して、取り付けまで行ってくれるところで取り扱ってくれるのであれば、取引したい」とのことだった。こうして交渉の末、AUTODELTAで取り扱うことが許された。
⚫︎車検取得もOK!
当日展示されていた車両はしっかりとナンバーが付けられていた。つまり車検を取得し、合法的に公道を走行できるわけだ。
「歩行者保護の観点でリトラはダメなんじゃないの?」という声が聞こえてきそうだが、それは新車の話。この個体のようにNC初期型(通称NC1)であれば、全長などの寸法はノーマルと同じで、継続車検でもOKとのことだ。「中国製」と聞くと、クオリティの低い製品をイメージしてしまう人もいるかもしれないが、NCロードスターとまったく同じ寸法の型を作れるあたり、さすが世界中のあらゆる工業製品を手掛ける大国であると驚かされる。ちなみに、フロントバンパーやボンネット、リトラクタブルライトまわりのパーツはNAロードスター純正を流用している。
もしこの「NA顔のNCロードスター」が欲しいのであれば、今でも相談は受け付けているとのこと。だいたい150万円くらいからで製作相談可能とのことなので、気になる人はAUTODELTAの各種SNSにメッセージを送ってみてほしい。
今後はトランクやテールライトを変更し、よりNAロードスターのスタイリングへと近づけていく予定とのこと。ゆくゆくは「NA顔のNCロードスター」のコンプリート販売も考えているそうだ。
リトラクタブルヘッドライトを日本で楽しめる時代は、まだまだ続きそうだ。
