
この記事をまとめると
■トヨタはインドでアーバンクルーザーを発売している
■タイザー、ハイライダー、エベラの3モデルでスズキからOEM供給を受けている
■欧州ではEVのアーバンクルーザーを展開している
トヨタ・アーバンクルーザーってどんなクルマ?
トヨタ車で「クルーザー」と聞けば当然、「ランドクルーザー」を思い浮かべる人が多いだろう。70、250、300に続いてFJが登場し、トヨタではこれら4モデルを「ランドクルーザー群」と呼ぶ。1951年登場のトヨタ「ジープBJ型」を原点として、ヘビーデューティ、ライトデューティ、そしてステーションワゴンとして多様化してきたという流れだ。
そうしたなか、トヨタはインドで「アーバンクルーザー」というモデルを販売している。また、欧州でもトヨタ「アーバンクルーザー」が存在する。
アーバンクルーザーというのだから、「ランクルがどんな進化を遂げたのか?」という見方ができる。ところが、実態は大きく違う。
まず、インドでのアーバンクルーザーは、「アーバンクルーザー Taisor(タイザー)」、「アーバンクルーザー Hyryder(ハイライダー)」、「アーバンクルーザー Ebella(エベラ)」の3モデルだ。
それぞれどこかで見たことのあるようなエクステリアではないか。なぜならば、これらはスズキからのOEM(オリジナル・イクイップメント・マニュファクチャリング)供給であり、それぞれ「フロンクス」「グランドビターラ」「eビターラ」なのだ。いうなれば「アーバンクルーザー群」のような存在だ。
また、欧州でのトヨタ「アーバンクルーザー」はEVであり、つまりベースは「eビターラ」。
こうしたトヨタとスズキの関係について、日本ではOEM供給など部品の相互補完をしていないので、ピンとこない人もいるだろう。
そこで、少しだけ時計の針を戻してみる。
2016年10月12日、トヨタとスズキは「両社の協力関係の構築に向けた検討開始」を発表。記者会見には、豊田章男社長(当時)と鈴木 修会長(当時)が登壇した。その後、2017年2月6日は「業務提携に向けた覚書を締結」。環境や安全、情報技術、商品・ユニット補完等での連携を検討するとした。
こうした連携を基盤として、2024年10月30日、両社は「電動車領域で協業を深化」させると発表。具体的には、スズキが開発したバッテリーEVをトヨタにOEM供給するというものだ。生産はインドのスズキ・モーター・グラジャード社で2025年春から行うとした。このBEVは、スズキ「eビターラ」であり、トヨタ「アーバンクルーザー」となった。さらに、商品の相互補完として前述のような多様なアーバンクルーザーをインド市場に導入したというわけだ。
世界各地の市場状況を精査するなかで、こうしたトヨタとスズキの連携が進んでいることがわかる。
