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「ガソリン満タンは重くなるから燃費に悪い」は本当? 燃費を気にして「半分しか入れない」人に知ってほしい事実

「ガソリン満タンは重くなるから燃費に悪い」は本当? 燃費を気にして「半分しか入れない」人に知ってほしい事実

この記事をまとめると

■ガソリンを減らせば車重は軽くなるが燃費や操縦安定性への効果は限定的

■燃料の重量による負担よりも余計な荷物を減らす工夫が燃費改善につながる

■遠出では給油所の減少や営業時間も考慮し満タンで出発する余裕が大切だ

燃費をよくするなら給油は半分で十分?

 ガソリン満タンで走らないほうが、燃費などを含めよいとされるのか? 漠然とした印象で語れば、満タンでないほうがクルマは軽くなり、燃費はもちろん操縦安定性にもよいように思える。燃料タンクは通常車体の後ろ側にあるので、前後重量配分では後ろが重くなる傾向になる。ホンダ車でセンタータンクのプラットフォームを使う車種は、ガソリン量の多少で前後重量配分の変化は小さいかもしれない。

 ところで、乗用車のガソリンタンク容量は、5ナンバー車から3ナンバーミニバンまで、およそ30~70リットルの幅がある。余計なガソリンを運ばずに済むからと半分ほどでクルマを利用する場合、30リットルタンクのクルマでは15リットル、70リットルタンクのクルマなら35リットルぶんのガソリン重量を少なく走らせることになる。では、どれくらいの軽量化になるのか。

 ガソリン1リットルの重さは約750グラム(g)で、1kgはない。15リットルのガソリンの重さは11.25kg、35リットルでは26.25kgになる。乗用車で乗車定員の目安となる人の体重は55kgとされている。また、手荷物程度の重量は10kgで計算されている。

 この想定からすれば、手荷物数個分を余計に載せているくらいのガソリン重量で、人の体重ほどの負担にはなっていない。とすれば、ガソリン満タンでクルマを使っても、複数人数で乗車するほどの重量負担にはなっていないと考えられる。とはいえ、10kg以上といえば5kgの米袋2個ぶん以上であり、手でもつにはかなり重い負担だ。そう軽視はできないかもしれない。

 車両の前後重量配分の視点ではどうか。FFでもFRでも、一般に前輪側が重い配分になっている。もちろんFFのほうが前輪側の重量負担はより大きい。これに対し、先に述べたように一般にガソリンタンクは車体の後方側で、客室と荷室の間くらいの所に配置されている。ガソリンが減れば、前後重量配分は前輪側の比率が高くなることになる。したがって、ガソリンを少なめにしたほうが操縦安定性に優れるとはいえないようだ。

 ただし、サーキット走行などでタイム競争をするなど特殊な場面では、わずかでも全体重量の軽いほうがコンマ1秒の差にかかわってくる可能性がある。

 給油の視点ではどうだろう。現在のガソリンスタンドの軒数は、1990年代半ばの最多時期に比べ半分以下まで減っている。日常的な近距離移動であれば近隣のガソリンスタンド事情に詳しいだろうが、遠出する場合は地の利のない土地で給油することになり、たとえカーナビゲーションに記載されたガソリンスタンドでも廃業しているかもしれないし、営業時間に制約があるかもしれない。閉まっていたから次のスタンドへと考えても、軒数の減少により移動距離が長くなる懸念が残る。給油への不安を考えると満タンで出発するのが余裕をもつことにつながりそうだ。

 少しでも燃費を改善して燃料代を抑えたいと考えるなら、ガソリンだけでなく余計な荷物もなるべく載せず、その都度必要な荷物を積む習慣を身につけておくのがいいかもしれない。満タンにするかどうかは先の予定次第で、遠出ではとくに余裕をもつのがいいだろう。

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