
この記事をまとめると
■首都高には不慣れなドライバーが苦戦する難所が点在する
■浜崎橋JCTや箱崎JCTなど構造を事前に把握しておきたいポイントを紹介
■分岐を間違えても無理な車線変更をせず次の出口から仕切り直そう
運転初心者を絶句させる立体迷路
「首都高だけは、頼まれても走りたくない」
地方に暮らす友人や知人から、幾度となく聞かされてきたセリフである。彼らのいい分はこうだ。「車線変更しようにも、車間が詰まりすぎている」「壁が迫っていて圧迫感がすごい」「いったいなぜ、有料道路の出口が右側にあるのだ?」
至極もっともな意見だと思う。見とおしのよい片側2車線のバイパスや、緩やかなカーブを描く地方の高速道路に慣れたドライバーにとって、都市の隙間を縫うように張り巡らされた首都高速道路は、もはや道路というよりは「ジェットコースター」あるいは「立体迷路」に感じられるのだろう。
しかも首都高の恐ろしいところは、全線が等しく難しいのではなく、局所的に「初見殺し」と呼びたくなる超難関トラップが点在している点にある。この記事では、不慣れな人がとりわけ冷や汗を流すことになる、代表的な5つの難所をピックアップする。
浜崎橋JCT〜芝浦JCT:500m区間で繰り広げられる命がけの(?)クロス合流
首都高における難所の筆頭格は、都心環状線(C1)から羽田線(1号)と台場線(11号)へと分岐・合流する「浜崎橋JCT~芝浦JCT」間かもしれない。
ここの難しさは「織り込み交通」と呼ばれる構造にある。わずか500mほどの短い区間で、右車線から合流してきたクルマが左側の台場線(レインボーブリッジ方面)へ行こうとし、左車線にいたクルマが右側の羽田・横浜方面へ行こうと交差する。つまり車線変更したいクルマ同士が、互いの進路をふさぐ形で交差するわけだ。
日中は常に交通量が多く、少しでも車線変更を躊躇すれば後続車にあおられるか、意図しない方向へ強制連行される。地方の広大なジャンクションの感覚で「安全なスペースが空くのを待とう」などと考えていると、永遠に車線変更はできない。
小菅JCT〜堀切JCT:事前のポジショニングが命運をわける複々線トラップ
荒川沿いに位置する小菅JCTと堀切JCT間も、不慣れなドライバーを恐怖のどん底に突き落とすポイントだ。中央環状線(C2)と6号向島線が並走しながら行き先を振りわける構造になっているのだが、走行可能区間がきわめて短い。
たとえば「常磐道方面へ向かいたいのに、気づけば一番左のレーンを走っていた」という場合、わずか数百メートルの間に複数車線を跨いで右側へスライドしなければならない。周囲を取り囲むのは、都内を疾走する大型トラックや営業車たちである。視界が遮られるなか、短時間で的確な車線変更を連続して決める判断力が求められるため、初見のドライバーにとってはパニック必至のゾーンとなる。
