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新井敏弘グローバルラリークロスで出火! 「焼き豚になるところだった」 (1/2ページ)

新井敏弘グローバルラリークロスで出火! 「焼き豚になるところだった」

上位クラスはスバル・ホンダ・VW・フォードの13台が参戦

 ジャンプも含むダートコースと舗装路が組み合わさったコースを使い、ラリー仕様のマシンで闘うモータースポーツ「ラリークロス」。このレッドブル・グローバルラリークロス(GRC)は米国内で転戦するシリーズで、2010年からスタート、今年も、8か所12戦(ダブルヘッダーと呼ばれる1イベント2レースの開催が4回ある)が開催され、このLA戦が最終戦の2レースとなる。

この最終戦にスポット参戦を果たしたのが、日本の新井敏弘選手である。日本人で唯一のFIAチャンピオン経験者で、トップ・ラリーストである。以前からこのラリークロスに興味があるということで、今回の参戦となった。

 レースは2レースあるため、走行は金曜日からの3日間で開催となる。金曜日の午前中にコースの下見(それまで一切、コース内に入ることは許されない)が始まって、練習走行が2セッション行われた。それに引き続いて、予選も行なわれた。

今回のコースは2016シーズンのGRCが開催された8会場のなかでもっとも短い(GRCはほぼ1マイル弱のコースで開催されており、今シーズンはニュージャージーの1.1マイルのコースが最長)。その全長は0.699マイル(約1.125km)。反時計回りで9つのコーナーをもつ。舗装路面が71.9%、ダートが28.1%という割合。ジョーカーラップと呼ばれるショートカットは3コーナーの手前に用意されている。

新井選手が参戦するスーパーカークラスには今回13台がエントリー。スバルのWRX STIが3台、圧倒的な速さを見せるVWビートルが2台、ホンダ・シビック3台、そしてフォード・フィエスタ5台が参戦している。通常は10台が決勝へ進出することになるが、今回はレギュレーション変更となり、12台が決勝進出(決勝周回数も10周から12周へと変更)となる。

 ここで面白いのは、予選セッションで決まるのはヒートレースのグリッドであり、決勝レースのグリッドではないこと。通常のレースであると予選でグリッドを決めれば、その後の走行で決勝のスタート位置が変動することはないのだが、GRCは、次のセッションのためのポジション取りをひたすら繰り返す、という進行なのである。単走で5周し、そのベストラップがヒートレースの進出基準タイムで、これで予選順位が決定する。

ヒートレースは、予選順位の奇数偶数で2つのグループに分かれての走行セッション。練習走行、予選走行までとは異なり、ヒートレースからは一斉スタートでレース形式で行なわれる。このヒートレースも2回開催され、それによる結果で、セミファイナルのグリッドが決まる。

 セミファイナルも2グループに分けられて出走。各グループのトップ3台が決勝へ進出。決勝へ進出できなかった7台がラスト・チャンス・クオリフィア(LCQ)と呼ばれる敗者復活戦に臨み、残りの6名を決め、そしてファイナル(決勝)というセッションスケジュールとなる。

決勝レース日のスケジュールは、ヒートレースからスタートとなる(日曜日はウォームアップ走行という位置づけで練習走行&予選が1セッション入り、ヒートレースは1回のみ)。もちろん、レース形式の走行だけに、その内容もヒートアップ。これが終日繰り返され、レースを楽しみたいファンにはぴったりのイベントとなるのだ。

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