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【今さら聞けない】巷で言われる「クルマの家電化」ってどういう意味? (2/2ページ)

【今さら聞けない】巷で言われる「クルマの家電化」ってどういう意味?

コモディティ化や電動化など文脈によりいくつかの意味を持つ

 かなり以前から「クルマの家電化」といった表現はある。その意味合いというのは文脈で変わるが、白モノ家電のようにコモディティ化してしまい値段だけで選ばれる存在になるという意味と、「電」という漢字がイメージさせる電子制御の塊になっているという意味で使われることが多い。

 さらに、最近では家庭でプラグイン(外部充電)を行う電動車両についても家電といった表現を使われることがある。これはV2H(電動車両と家屋の電装系をつなげる)を前提としたスマートハウス的なトレンドが生み出した面もあるだろう。

 さて「コモディティ化」とは、価格や買いやすさだけを理由に選ばれる状態を指す言葉。機能や品質といった面で商品間の差が小さくなり、「どれを選んでも同じ」といったユーザーマインドを示す経済用語だ。

 もちろん、本物の家電においても機能性や省電力性などにより差別化されているカテゴリーや商品群もあるが、おおむね高価格帯に限られた話で、低価格商品についてはコモディティ化が進んでいる。

 自動車においても同様に、低価格帯の商品群はコモディティ化が進んでいくことを「家電化」と呼んでいることが多い。ライバル車の見積もりをとって、安いクルマを選ぶといった買い方は、まさにコモディティ化を示す一例だ。

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