WEB CARTOP | 独自の企画と情報でクルマを斬る自動車メディア

【昭和の自動車用語】「タケヤリ」「デッパ」っていったい何? (1/2ページ)

【昭和の自動車用語】「タケヤリ」「デッパ」っていったい何?

公道走行は違反となる「族車」アイテム

「竹槍(タケヤリ)」とは、上方に向かって長く突き出したマフラーのテールパイプのこと。「出っ歯(デッパ)」は、前方に大きく伸びたチンスポイラーのこと。どちらも、典型的な「族車」のアイテムだ。

 全盛期は1980年代、昭和の末頃の暴走族の間で流行ったスタイルだが、今日も「お正月暴走」や、「荒れた成人式」、そして「裏サロン」(東京オートサロンの時期)などに、竹槍・出っ歯仕様のクルマが出没し、ニュースに取り上げられることがある。

 当然のことながら、「竹槍」も「出っ歯」も保安基準に適合するわけがないので、違法改造。一般公道を走ること自体が違法行為だが、中には、仮ナンバーを不正に取得しているケースもある……(仮ナンバーの不正取得も取締りの対象)。

 美意識は人それぞれの主観的な問題ではあるが、少なくとも筆者はこうした竹槍・出っ歯仕様に共感できる部分は欠片もない。せっかくなので、技術的な視点で見てみると、「竹槍」は排気管の全長が伸びるので、エンジンの出力特性が、トルク型のセッティングになる可能性はある。

 しかし、長く高いテールパイプを後付けすることで、リヤのオーバーハング重量が増加し、Z軸まわりの慣性モーメントが大きく、パイプに高さがある分、ロールモーメントも大きくなる。

 後輪駆動車なら、トラクションが増す可能性はあるが、アンダーステア傾向になり、ヨーが出しにくく、収束しにくい。取り付け剛性もほとんど期待できないので、マフラーそのもののG変化に対する位相遅れが生じてくる。

 基本的に爆音仕様なので、排気効率はよさそうだが、排気管が長いので、排気ガスが冷めやすく流速は落ちるはず。またバンパーエンドで、かなり急角度で向きが変わっているので、排気抵抗は大きく、パワーの損失につながるだろう。

画像ギャラリー

WRITERS

モバイルバージョンを終了