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【意外と知らない】V8・V10・V12など気筒数が多いと何がいい? (1/2ページ)

【意外と知らない】V8・V10・V12など気筒数が多いと何がいい?

回転バランスがよくなり振動が少なくなる

 シリンダーが増えることによるもっとも大きなメリットは振動が少なくなることです。エンジンが1回転する間に、何回燃焼するのか? シリンダーの数が増えるほど多くなります。

 同じパワーを出力しているとするなら、力強いパンチを打つか、細かいジャブを数多く打つか、そんなイメージがわかりやすいかもしれませんね。

 回転バランスが良いということは、低回転域でも、高回転域でも、使える領域が拡大します。4気筒だとアイドリングは700rpm(回転/分)前後ですが、8気筒や12気筒だと500rpmになるのが普通です。

 よくV8、V12というと高回転が苦手だ、というイメージしている人が居ますが、それは間違いです。低回転向きにセッティングされたモデルが多いだけです。大排気量の多気筒エンジンを低回転でゆっくりと回して走らせるのが、もっとも信頼性を高める最大の手法です。

 そもそも昔の高級車はシリンダー数が多かったんです。それは燃焼が安定していなかったので、多気筒化することで振動を抑えること、さらに1〜2気筒ぐらい調子が悪くなっても走行が続けられるように、多気筒というのが高級車の要件だったんです。

  

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