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【販売ランキングに異変】日産が32年ぶりに1位・2位独占と躍進した理由とは? (1/2ページ)

【販売ランキングに異変】日産が32年ぶりに1位・2位独占と躍進した理由とは?

じつにサニー・ブルーバード以来のこと

 2017年1月の登録車ランキングに驚いた自動車ファンは少なくないだろう。ここ数年、トヨタのハイブリッドカーがトップを独占しているイメージもあったが、1位がノート、2位がセレナと日産車がワン・ツーを同時に獲得していたのだ。これは、1984年9月に「サニー」と「ブルーバード」のコンビネーションにより獲得して以来、32年ぶりの快挙だ。

2017年1月 登録車販売ランキングトップ5(自販連調べ)

1位 日産 ノート 14,113台

2位 日産 セレナ 11,179台

3位 トヨタ プリウス 9,883台

4位 トヨタ C-HR 9,144台

5位 トヨタ シエンタ 9,108台

 それにしても、日産ノートのトップというのは驚きだ。現行型が登場したのは2012年8月のことで、当時は直噴ガソリン・ミラーサイクルエンジンにスーパーチャージャーを組み合わせたダウンサイジング過給がセールスポイントだった。

しかし、ハイブリッドをラインアップするライバル(トヨタ・アクア、ホンダ・フィット)の後塵を拝する日々が続いていた。そんなノートに転機が訪れたのが2016年11月なのは言うまでもない。

『100%モーター駆動の新しい電動パワートレイン「e-POWER」を初搭載』したことで、ノートのキャラクターは一変した。ハードウェア自体は古くからあるシリーズハイブリッドそのものといえるが、エンジンとモーターの力をミックスするハイブリッドカーが新鮮味を失いつつある日本の自動車市場において、100%モーター駆動というのは新提案として認められたのだろう。

ノートのモーター駆動には、いわゆる多段変速機が存在しない。つまり、変速ショックはゼロである。それでいて、モーターの特性から発進トルクは強烈。電動駆動の魅力をリーズナブルに味わえることが、人気につながったのは間違いない。

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