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日本では新車が売れない時代!  それでも日本の自動車メーカーが業績好調なワケ

世界市場での自動車販売台数は右肩上がりで成長中

 日本では「新車が売れない」と言われて久しい。最近、話題となった日産自動車はルノー傘下に入る以前の1999年の段階で有利子債務が2兆円を超え、企業存続の危機を迎えていた。しかしこのところ日本の自動車メーカーが潰れそうという話を耳にすることはない。クルマが売れないのに業績不調には陥っていないのは、どうしてだろうか。

 その理由は単純で、日本では自動車販売市場はシュリンクしているが、世界的にみれば自動車販売は伸びているからだ。リーマンショックで落ち込んだ市場規模も、それ以降は前年比を超えるペースで伸び続けている。2017年の世界全体での四輪車生産台数は約9729.5万台で前年比2.4%増し。日本の生産台数は約969万台と、前年より50万台近く増えているのだ。

 自動車というのは生産台数≒販売台数といえるビジネスなので、生産量が増えていれば、業績にはプラスになると考えられる。ちなみに、2017年の数値でいうと国別の生産台数トップは中国の2902万台、続くのがアメリカの1119万台で、日本はそれに続く三番手の規模となっている。

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