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ハイブリッド大国ニッポン! 各メーカー「百花繚乱」のシステムの仕組みと特徴を解説 (2/2ページ)

ハイブリッド大国ニッポン! 各メーカー「百花繚乱」のシステムの仕組みと特徴を解説

ホンダは車種によって別のハイブリッド方式を採用

 トヨタのハイブリッドシステム(THS、のちにTHSII)は、1997年に初代プリウスが登場して以来、基本的なシステム構成は同じだ。

 パラレル式とシリーズ式を組み合わせた独自方式で、変速機はない。モーターと発電機を持ち、発進から少しの間はモーターのみで走り出すことができ、そこから先はモーターとエンジンを併用して走行する。また、走行時や減速の際に、発電機で駆動用バッテリーへの充電もできる。それが、パラレル式とシリーズ式を併用するTHSの独自性だ。

 日産のe-Powerは、電気自動車(EV)リーフの技術を応用し、モーターのみで駆動し、エンジンは発電のみ担う。したがって、シリーズ式ハイブリッドになる。

 ホンダは、種類の異なるハイブリッド方式を、車種に応じて搭載している。i-DCDと呼ばれる1モーター方式は、デュアルクラッチ式自動変速機との組み合わせにより、発進はモーターで行えるが、基本的にはエンジンで走行し、モーターは補助的な扱いだ。これは小型車に搭載される。

 2つのモーターを使うi-MMDと呼ばれる方式では、通常はモーター走行を行い、もう一つのモーターは急加速や登坂時など、より力が必要な場面で発電用に使う。ここは、シリーズ式の扱いだ。そのうえで、高速道路を巡行する際はクラッチを切って、エンジンのみでの走行になる。このi-MMDはやや大柄なHVとPHEVで使われる。

 3つ目が、NSXなどで採用されるSH-AWDだ。これは3つのモーターを使い、NSXの場合でいうと、前輪の2つのモーターでトルクベクタリングを行い、オン・ザ・レールの旋回をもたらす。

 3つ目のモーターでターボエンジンのターボラグを抑えながら、デュアルクラッチ式自動変速機を併用してスポーツカーとして存分の加速性能をもたらす。

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