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レースカーの技術投入で70kgも軽量化した高性能版も追加! レクサスRC Fが一部改良

レースカーの技術投入で70kgも軽量化した高性能版も追加! レクサスRC Fが一部改良

ベースモデルも空力性能などを見直した

 レクサスはスポーツクーペ「RC F」を一部改良し、全国のレクサス店を通じて5月13日に発売した。軽量化や空力性能を高めてスポーツ走行をより楽しめる運動性能を実現するとともに、新たに高性能グレード「パフォーマンスパッケージ」を設定している。

「Fシリーズ」は「公道からサーキットまでシームレスに走りを楽しめる」という開発テーマのもと、2007年の「IS F」の発売以来、レクサスのスポーツイメージや運動性能の進化を牽引、高性能モデルとしてラインアップを拡充してきた。

 今回発売した新型RC Fは、持ち味の優れたパフォーマンスをさらに進化。車両重量を低減して、従来型比約20kgの軽量化を図った。空力性能のほか、パワートレインやタイヤ、サスペンションなどに改良を加え、常用域での軽快な走りと限界域における優れた操縦安定性を実現している。

 ハンドリング性能を高めるため、トレッドパターンの一本一本、さらにコンパウンド材質までこだわり抜いたタイヤを新開発。また、エンジンマウントやサスペンションメンバーブッシュ、ステアリングラックブッシュなどの剛性を高めたことで、サーキット走行などでも優れた操縦安定性を発揮する。

 ほかにも、あらゆる場面で走りを楽しめる工夫が施された。自然吸気エンジンならではの加速フィーリングを際立たせるため、エンジンの出力を向上させるとともに、エアクリーナー形状を変更することで吸気性能を向上。さらに、スロットル制御の改良によりアクセルレスポンスを高め、デファレンシャルのローギヤ化を図ることで、サーキット走行におけるアクセルでの車両コントロール性の向上を目指した。

 エクステリアは「レース育ちのスタイリング」をコンセプトに、レースで培った空力デバイスや形状を最大限スタイリングに織り込んだデザインを採用した。フロントスポイラーにカナード形状を取り入れてダウンフォースを強めたほか、サイドのロッカーモールにアンダーカット形状を作ることで、リヤタイヤ周辺の乱気流を抑制するなど、空力性能の向上を目的としながらも、Fシリーズとしての独自性を狙ったデザインとなっている。

 そのほか、前後のホイールハウスにエアアウトレットを設けることで、ホイールハウス内に溜まった空気の圧力を低減。最適なコーナリング姿勢やステアリングの応答性向上に貢献している。

 今回の一部改良では、パフォーマンスパッケージを新たに設定した。こちらはスーパーGTやアメリカのデイトナ24時間レースなど、モータースポーツで培った技術を応用したFシリーズの決定版と呼べるモデルだ。

 外装部品にはCFRP (炭素繊維強化プラスチック)を用いたカーボンフロントスポイラーやカーボン大型ロッカーフィンなどを採用。さらにマットブラック塗装の軽量アルミホイール、チタンマフラーを装着している。また、専用装備となるカーボンパーテーションブレースやカーボンセラミックブレーキ、カーボンリヤウイングを採用したことによって従来型比約70kgの軽量化を実現した。

 リヤウイングでは標準仕様に採用しているアクティブリヤウイング以上のハイダウンフォースとロードラッグを実現し、高速走行時の安定性と高速域の伸び感を両立。ディスクローターはリヤもフロントと同径の380mmとし、高い制動力を追求。フロントとリヤに装着したレッドブレーキキャリパーがパフォーマンスパッケージとしての魅力を引き出している。

 また、内装には専用のインテリアカラー「フレアレッド」や専用のオーナメントパネルレッドカーボンを採用し、運転の楽しさを一層際立たせた。

 価格(税込み)は下記の通り。

パフォーマンスパッケージ:1404万円
カーボンエクステリアパッケージ:1099万6364円
ノーマルグレード:1021万909円

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