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復活したスープラはなぜ「トヨタ・スープラ」ではなく「GRスープラ」なのか? (2/2ページ)

復活したスープラはなぜ「トヨタ・スープラ」ではなく「GRスープラ」なのか?

国交省への届け出はトヨタ・スープラ

 いよいよ新型スープラのデリバリーが始まった。これまでメディアや限定された展示でしか見ることのできなかったスープラを、公道で見る機会も出てくるだろう。もちろん、販売台数は限られているので「トヨタ車」としては見かける機会の少ないレア車かもしれないが。

 さて、スープラといえば国土交通省への届出においてはメーカー名が「トヨタ」、通称名が「スープラ」であるはずだが、プロモーションでは「GRスープラ」という表記でアピールしている。

 過去の似たような例を探してみよう。たとえば、マツダの初代ロードスターは「ユーノス・ロードスター」であったが、この場合には国土交通省への届出としてメーカー名が「ユーノス」で通称名が「ロードスター」となっていた。一方、日産インフィニティQ45の場合は「ニッサン」がメーカー名で、通称名は「インフィニティQ45」という扱いだった。

 しかし、新型スープラの場合はあくまで通称名は「スープラ」であって「GR」の文字はない。GRというのはあくまで愛称という位置づけだ。もっとも、こうした例は見かけないわけではなく、スズキの「スイフトスポーツ」も通称名は「スイフト」であり、「スポーツ」の部分は標準車と差別化するための商品名でつけられる部分だったりする。また、三菱のランサーエボリューションにおいても通称名は「ランサーエボリューション」だけで、その後ろについていたギリシャ数字は正式な通称名には含まれない。

 新型スープラの名前については、国土交通省への届出的な意味での車名(これはメーカー名やブランド名のこと)は「トヨタ」、通称名は「スープラ」となり、商品名が「GRスープラ」という風に整理できる。

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