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先進の「デジタルルームミラー」は万能じゃない! 「普通の鏡」への切り替え機能が付いているワケ (2/2ページ)

先進の「デジタルルームミラー」は万能じゃない! 「普通の鏡」への切り替え機能が付いているワケ

この記事をまとめると

■デジタルミラーは焦点を合わせづらく距離感を瞬時に理解して判断するのが難しい

■鏡より広角で後方確認ができることにより運転者を驚かせたることも起こり得る

■デジタルミラーと鏡のミラーは、利用する場面に応じて使い分けするのがおすすめ

映し出される映像が実際の距離感が掴みにくいことも

 デジタル式のルームミラーやドアミラーが、見にくい、あるいは使いにくいと感じてしまう理由は、鏡と画面の違いによる。鏡に映る像は、反射を利用した虚像を見ているのであって、そこに映るものは肉眼で直接見るのと同じように、自分から物や人までの距離をそのまま反映している。

 一方デジタルミラーは、カメラで写した映像であるため、われわれが見ているのは画面でしかない。したがって、多少の遠近の違いはわかっても、本当の距離を理解するのが難しい。つまり、後方のクルマや歩行者などの存在を確認することはでき、大きさの大小によって遠いか近いかの違いはわかっても、それらがどれほど自分の近くにいて、危険な状態なのか、それともまだゆとりがあるのかを瞬時に判断するのが難しいのである。

 そのほか、鏡より広角で後方確認ができることにより、ドアミラーのデジタル式の場合は余計なものまで映ってしまう難点もある。レクサスESのデジタルドアミラーを利用した際、すれ違った対向車の後ろ姿がドアミラーにはっきりと映り、後続車がいないと思っていたにもかかわらず、突然現れた後続車が追い越しを掛けてきたのかと驚いた経験がある。つまり、見え過ぎることが、運転者を緊張させたり、驚かせたりすることも起こり得るということだ。

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