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「スイッチみたい」とまで言われたHVやEVのブレーキが激変! 最近回生ブレーキ付きのクルマが「自然な感触」を実現できたワケ (1/2ページ)

「スイッチみたい」とまで言われたHVやEVのブレーキが激変! 最近回生ブレーキ付きのクルマが「自然な感触」を実現できたワケ

従来のフットブレーキとは異なる回生ブレーキの感触に戸惑う

 近年、ハイブリッド車(HV)の回生(かいせい)作動時の違和感が減ってきている。1997年にトヨタから初代プリウスが発売されたときから、ブレーキはバイ・ワイヤーと呼ばれる仕組みに替わっている。それは、回生による減速とフットブレーキによる減速を併用するため必要になった技術だ。

 バイ・ワイヤーとは、航空機から転用された操作の仕組みであり、運転者の操縦(クルマなら運転)操作が、直接ものを動かすのではなく、操作は電気信号に変換され、操作に応じた物の作動は、そのものに取り付けられた別の装置で行う。クルマのブレーキの例でいえば、運転者が行ったペダル操作が、そのまま油圧を通じて車輪のブレーキ装置を作動させるのではなく、運転者の操作を信号に変え、電線を通じてブレーキ装置に伝え、ブレーキ装置の油圧でブレーキパットを動かし、減速・停止させるのである。ここでいう、バイ・ワイヤーのワイヤーは、針金のような鉄線ではなく、電線を意味している。つまり、電線によって操作を行うという呼び名だ。

 これを使うことにより、回生を行っている最中に運転者がブレーキ操作をしても、必ずしもフットブレーキは作動せず、回生による充電を十分行えるうちは回生に重点を置くことを、車載のコンピュータが判断して実施している。

 運転者の操作とは別に機能が働く様子は、アクセルでも行われている。クルマの姿勢制御にもバイ・ワイヤーは応用されていて、運転者がアクセルペダルを踏んでいても出力を上げず、またブレーキを個別に働かせてタイヤがスリップしないようにしている。

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