販売台数はほぼ同等! それでもバカ売れ両巨頭バトルは「フィット」より「ヤリス」の分が悪いワケ (1/2ページ)

ヤリスはオーナーカーが少なくレンタカーに多い印象

 正式発売日が近いこともあり、何かと比較されるのがトヨタ・ヤリスとホンダ・フィット。自販連(日本自動車販売協会連合会)の統計によると、2020暦年締め上半期(2020年1月〜6月)でのそれぞれの累計販売を見ると、 ヤリスが4万8129台、フィットは5万29台となり、1900台差でフィットの勝ちといきたいところだが、ヤリス、現行フィットともに2月に正式発売となっているので、フィットは5万29台から1月(先代)分の1736台を差し引かなければならず、実際は164台というさらなる僅差でフィットが勝利していることになる。

 ヤリスは月販目標7800台に対して約9600台、フィットも月販1万台に対して約9600台となり、ヤリスは月販目標をオーバーしているが、フィットはオーバーすることができなかった。このあたりは月販目標台数の設定次第という“マジック”も作用してしまうので、なんともいえないが、新型コロナウイルスの感染拡大がなければ、フィットも月販目標を軽くオーバーしていたかもしれない。

 7月単月のデータをみると、ヤリスがフィットに約4700台差をつけ勝っているだけでなく、登録車のみの販売ランキングでトップとなっている。

 しかし、筆者が街なかを歩いている時に見かけるヤリスは“わ”ナンバー、つまりレンタカー(あるいはカーシェアリング)ばかりだという印象が強い。またときどき“わ”ナンバーではない、オーナーカーを目にすると、高齢ドライバーであることが多く感じる。自分だけの印象なのかと思いきや、あるトヨタディーラーでセールスマンの口から、「はっきりいって、毎月自販連から出される販売統計を見るたびに、自分たちが現場で売っているだけでは積み上がるとは思えない数字だと感じていますし、レンタカー向けのフリート販売が多い印象が強いです」と語ってくれた。業界関係者のなかにも、少なからず筆者のような印象を抱いているひとはいるようだ。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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