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家計にメリットがないハイブリッド車! 噂されるEV優遇の「補助金」が電動化車両の普及に有効じゃないワケ (2/2ページ)

家計にメリットがないハイブリッド車! 噂されるEV優遇の「補助金」が電動化車両の普及に有効じゃないワケ

ハイブリッドの価格差をガソリン代で元を取るのは難しい

 11月24日に新型日産ノートが発表された。今回発表された2代目はe-POWERユニット搭載車のみのラインアップということが注目されている。しかし、メーカーを問わずハイブリッドユニット搭載車には、トヨタのアクアやプリウスのような専用車種もあるが、だいたいガソリンエンジン車もラインアップしている。

 ここであくまで試算だが、ひとつの数字をお見せしよう。トヨタ ヤリスのハイブリッドZのメーカー希望小売価格は229.5万円、一方ガソリンエンジンを搭載するZのメーカー希望小売価格は192.6万円となり、その価格差は36.9万円となっている。そしてWLTCモードによる燃費では、ハイブリッドZが35.4km/L、ガソリンZが21.6km。いまどきの下取り査定における、年間標準走行距離は1万kmを割り込むものとされているようだが、ここでは年間1万km走るとする。すると、年間消費ガソリン量はハイブリッドZが約282リットル、ガソリンZが約462リットルとなり、年間でハイブリッドが180リットルほどガソリンをセーブできることになる。

 1リットルあたりのガソリン価格を130円とすると、セーブできるガソリン代は年間で2万3400円。つまり、ハイブリッドの36.9万円高という価格差を取り返すには約16年かかることになる。15年以上おなじクルマに乗り続けるひとはかなり少ないので、事実上ハイブリッドの価格アップ分をガソリン代で“元を取る”ことはできないことになる。

 現場のセールスマンは、「いまどきはガソリン車の燃費もかなり良くなっております。以前から言われていますが、“エコロジー”の観点でハイブリッドのご購入を検討されているお客さまには何も言いませんが、“エコノミー”という観点で検討なさっているお客さまには、普段のおクルマの使い方をお聞きし、頻繁に遠隔地へクルマを使って出張するなど、走行距離がとくに多くなるような使われ方ではなければ、ガソリン車をおすすめするようにしております。だいたいの車種では、新型として登場したあとしばらくすると売れ筋はガソリン車になります」とのことであった。このセールスマンは、ガソリン代セーブなど、“エコノミー”の観点でハイブリッド車の購入を考える人が多く見受けられるとも話してくれた。

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