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水素ステーションの数だけが問題じゃない! 燃料電池車の普及に立ちはだかるハードルとは (1/2ページ)

水素ステーションの数だけが問題じゃない! 燃料電池車の普及に立ちはだかるハードルとは

この記事をまとめると

◼︎水素はEVよりも勝手はいいが、まだまだ普及にコストも時間が掛かる

◼︎水素タンクには寿命があり車検も関係する

◼︎水素自動車に関する法整備もより進めるべきだ

水素充填の時間はEVの充電時間よりも短いのがメリットのひとつ

 世界はクルマの電動化に向かっている。日本でも、実質的なCO2排出量をゼロにするカーボンニュートラルを2050年までに実現するという目標を政府として掲げている。非常に高い目標だが、世界的に見るとまだまだ甘いと感じるほど、ゼロエミッション化の勢いは止まらない状態だ。

 ゼロエミッション、すなわち排ガスを出さないクルマといえば電気自動車が中心となっているが、その運用においては充電に時間が掛かるというネガがある。実際に電気自動車オーナーとして数年を共にしてきた経験からすると、乗用ユースであれば充電の待ち時間というのはそれほど気にならない(通常は普通充電で利用して、月に2回くらいしか急速充電を使わないという使い方のため)のも事実だが、一方で毎日数100kmを走る商用ユースでは、現状のスペックの電気自動車では向いていないというのも理解できる。

 というわけで、カーボンニュートラル社会を目指す上で、ゼロエミッション車のもうひとつの選択肢として燃料電池車に注目が集まっている。ご存じのように現在市販されている燃料電池車というのは水素を燃料に酸素と反応させる発電機(これを燃料電池と呼ぶ)を使う、電気で走るクルマだ。水素は高圧タンクに充填するため、満タンまで5分~10分程度で済むというのが電気自動車に対するアドバンテージだ。

 燃料電池の性能とタンク容量によって航続可能距離は異なるが、最新の燃料電池車であるトヨタMIRAIは満タン状態で850kmを走ることができるとされている(カタログ値)。このくらいの走行性能を短時間の水素充填でカバーできるのであれば、水素充填の手間はほとんど気にならないといえるだろう。

 もっとも水素ステーションは、まだまだ全国で130カ所を超えたレベルである、どこでもスムースに運用できる状態とはいえない。しかしながら、カーボンニュートラルを目指す政策によって、今後は水素ステーションが増えることも期待できる。

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