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アメリカでバカ売れの「ピックアップトラック」! 日本で乗る「意外な苦労」と「驚くほどの楽しさ」とは (2/2ページ)

アメリカでバカ売れの「ピックアップトラック」! 日本で乗る「意外な苦労」と「驚くほどの楽しさ」とは

いま国内のディーラーで購入できるのはハイラックスのみ

 海外では大きな人気を誇りラインアップも豊富だが、日本で今ひとつマイナーな車種のひとつがピックアップトラック。輸入車を除き、国内のディーラーで現在購入できるのはトヨタ・ハイラックスのみだ。

 だが、一般的な商用トラックなどと比べると、かなりスタイリッシュでワイルドなフォルムを持ち、いわゆる働くクルマとしてだけでなく、とくに最近人気のアウトドアで遊ぶにはもってこいのメリットもたくさんある。ここでは、長年ハイラックスを乗り継いだ経験を持つ筆者が考える、ピックアップトラックを日本で乗ることのメリット・デメリットを紹介する。

ピックアップトラックとは

 ピックアップトラックは、キャビンから後ろの部分が荷台になっている小型貨物自動車の一種だ。おもに、北米や東南アジア、アフリカや南米、中東などで人気が高く、海外では商用だけでなく、自家用車として乗っているユーザーも多い。

 かつては、国産車でも、日産のダットサントラックやサニートラック、マツダ・プロシード、三菱トライトンなど、数多くのモデルが各メーカーから国内販売されていた。だが、前述のとおり、今では唯一ハイラックスだけが販売されている。ちなみに、筆者は、1997年に発売された6代目の前期型1台、後期型2台を乗り継いだ。現行のハイラックスが2017年に13年振りに国内販売される以前、2004年まで日本で売られた最後のモデルだ。

 現行モデルは、4ドア5人乗りのダブルキャブというタイプのみが販売されているが、当時は2ドア2人乗りのシングルキャブや、筆者が所有していたロングボディのエクストラキャブという2ドア5人乗り仕様もあった。エクストラキャブは、ラインアップ中で荷台がもっとも長いため購入した。筆者は、当時モトクロス(オフロードをバイクで走る競技)が趣味で、全長が2m以上あるオフロード用バイクでも十分に積めて、荷台のゲートを閉じられるサイズだったためだ(ダブルキャブやシングルキャブの荷台サイズでは、バイクを積んだ際にゲートを閉められなかった)。ともあれ、かつては日本でも、さまざまなボディタイプがあるほど人気もそこそこあったのだが、ミニバンなどの人気に押されたことなどで、一旦は消滅した存在だった。

 一方、たとえば、北米ではフォードやダッジなどの現地メーカーが販売するほか、日本メーカーでもトヨタがタンドラやタコマ、日産がタイタン、ホンダがリッジラインなどをラインアップしている。いずれも、ハイラックスより大型で、全長が6mを超えるモデルもあるフルサイズピックアップと呼ばれるタイプだ。北米をはじめ、海外では各メーカーの主力ラインアップのひとつとなっており、普段の足はもちろん、レジャーなどの用途に使うユーザーも多い。また、NASCAR(ナスカー)などの北米メジャーレースで競技車両として使われるなど、いわゆる「荷物を運ぶトラック」という概念を超えた幅広い用途に用いられている。

日本の道路事情

 そんなピックアップトラックを、もし日本で乗るとしたら? まずは、日常の使い勝手について検証しよう。現行のハイラックスを例にすると、ボディサイズは全長5340mm×全幅1855mm×全高1800mmだ。全幅は一般的なクルマとあまり変わりなく、全高も2m以下なのでショッピングセンターなどの立体駐車場にも入れられる。問題は全長だ。

 たとえば、大型SUVのトヨタ・ランドクルーザーは、ボディサイズが全長4950mm×全幅1980mm×全高1970~1880mmだから、全長はハイラックスのほうが390mmほど長い。全長が長い車両は、市街地に多い細い路地を曲がるときに、何度も切り返す必要があり、通り抜けるのにかなり苦労する。また、都心部では駐車場にも困る。ボディサイズ、とくに5mを超える全長が収まるスペースがある駐車場が少なく、あっても高いからだ。実際、筆者の場合も、東京都内の世田谷区に引っ越しをした際、ハイラックスがきちんと収まり、月々の料金が比較的安い駐車場が見つからず、維持を断念した1人だ。

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