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開発時間の短さが奏功! 新しくもない「ルーミー」がいま実質販売1位に君臨する理由とは (2/2ページ)

開発時間の短さが奏功! 新しくもない「ルーミー」がいま実質販売1位に君臨する理由とは

姉妹車を廃止し一本化したことで販売台数が大きく伸びた

 最近のクルマの売れ行きで、とくに注目されるのがトヨタ・ルーミーだ。2021年1月から5月の小型/普通車新車登録台数を見ると、毎月一貫して1位がトヨタ・ヤリス、2位はルーミーになる。

 しかも日本自動車販売協会連合会が公表するヤリスの登録台数には、コンパクトカーのヤリスに加えて、SUVのヤリスクロス、スポーツモデルのGRヤリスまですべてが含まれる。

 そこでヤリスシリーズをボディタイプ別に集計すると、2021年1〜5月の1か月平均新車登録台数は、小型/普通車の1位がルーミー/1万2631台、2位はヤリスクロス/9710台、3位はヤリス/9646台になる。小型/普通車の新車登録台数では、ルーミーが圧倒的に多い。

 そして2021年5月のルーミーの登録台数は、前年に比べて3倍以上になる。昨年がコロナ禍で伸び悩んだことを差し引いても、大幅に増えている。

 ルーミーの登録台数が急増した一番の理由は、2020年9月のマイナーチェンジで、姉妹車のタンクを廃止したことだ。2020年5月から、トヨタは全店で全車を販売する体制に移行したから、もはやルーミー&タンクのような姉妹車は必要ない。そこで登録台数の多かったルーミーを残してタンクは廃止した。その結果、需要がルーミーに集中して登録台数を伸ばした。

 ちなみに2019年の1〜5月には、ルーミーが1か月平均で7441台、タンクは6051台を登録していた。ルーミー+タンクで合計すれば1万3492台だ。2020年1〜5月のルーミーは、前述の1万2631台だから、今の売れ行きは少し下がっている。

 それでもルーミーの発売は2016年だ。今年で5年を経過することも考えれば、販売は絶好調といえるだろう。

 ルーミーが長く高人気を保つ2つ目の理由は、ユーザーニーズに応えた商品であるからだ。標準ボディの全長は3700mm、全幅は1670mmと小さいから、狭い場所でも運転しやすい。その一方で全高は1700mmを超えるから車内は広い。4名で乗車しても余裕があり、後席を畳めば広い荷室になって自転車なども積みやすい。

 運転がしやすく、高機能で、価格は割安だ。ルーミーXは155万6500円で、装備の充実するGでも174万3500円に収まる。この買い得感が、ユーザーの購買意欲を刺激した。

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