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あの未来感のある動きがよかった……一時期流行した「リトラクタブルハードトップ」が激減したワケ (2/2ページ)

あの未来感のある動きがよかった……一時期流行した「リトラクタブルハードトップ」が激減したワケ

この記事をまとめると

■今ではリトラクタブルハードトップを装備するクルマはほとんどない

■昔流行った理由のひとつに「オープンカーでも安心感がある」というのがあった

■今ではキャンバストップやソフトトップが主流だ

「リトラクタブルハードトップ」という機構を覚えているか?

 電動リトラクタブルのハードトップを備えたオープンカーは、今やダイハツ・コペンぐらいか。2000年代から10年代にかけて、スポーツカー系だけでなく4座のオープンでもけっこう隆盛したのに、どこにいってしまったのだろう?

 メルセデス・ベンツの初代SLKの大ヒットが先鞭となった電動リトラクタブル・ハードトップを、多くの自動車メーカーが止めてしまった理由は、一部の2座スポーツカーを除けばコンバーチブル・ボディをラインアップするのが、そもそもコスト的に難しくなってしまったためだ。以前ならVWイオスとかプジョー308CC、207CCといった、ゴルフ5や初代308、207といったハッチバックと共通プラットフォームのオープンカーがあった。

 だがリーマンショック以降、プラットフォームの共通化と最適化が進められ、そこまでボディ・バリエーションを揃えることがコスト的に難しくなってしまった。加えてCO2排出量過多でメーカーに罰金ペナルティが生じる欧州CAFE規制がために、重量の嵩む電動リトラクタブルハードトップはさらに難しい選択肢になってしまった。

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