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パッド&シューの点検とフルードを見ておけばOK……じゃない! ローターもドラム自体も消耗品だった (1/2ページ)

パッド&シューの点検とフルードを見ておけばOK……じゃない! ローターもドラム自体も消耗品だった

この記事をまとめると

■ブレーキのメンテナンスといえばパッドやシュー、フルードの交換などが定番

■見落としがちだが、ローターとドラムも消耗品だ

■これらの替え時について解説する

ローターとドラムも要チェック!

 ブレーキのメンテナンスと言えば、クルマ好きならパッドやシュー、そしてフルードの交換が思い浮かぶだろう。バッドとシューは摩擦材なので、利かせれば利かせるほど減っていくし、フルードは吸湿性があって熱によっても劣化していくので定期的な交換が必要だ。その他には、内部のシールを交換などするオーバーホールもあるが、これはかなりの手間だし、劣化の判断も難しいので、車検時にプロに委ねるのが一般的となる。

 ブレーキ関係で注意すべきはこのようなところに思えるが、盲点的な部位としてローターとドラムがある。金属ゆえパッドのようなスピードでは減らないものの、パッドやシューが押し付けられる側になるので、確実に減っていく。また制動時の熱によって歪んでくることもあって、ブレーキペダルを踏んだときに振動する原因となるなど、影響は意外に大きい。

 ローターも制動力に影響を与えるので、常用スピードが高い欧州車では柔らかい素材を使用していることあって、より早く摩耗する。そのため、交換頻度が上がることから、交換用の部品はかなり安く提供されていて、メルセデスといった高級ブランドでも同様だったりする。日本車の場合は逆にユーザーの負担を減らすためと、常用速度域が低いこともあって、パッドやシューともども、ディスクもドラムも長持ちさせるようにしている。

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