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もうスーパーカーでもエンジン車は絶対に勝てない! 発進加速でEVが無双する理由 (1/2ページ)

もうスーパーカーでもエンジン車は絶対に勝てない! 発進加速でEVが無双する理由

この記事をまとめると

■クルマの動力性能の指標に0-100km/h発進加速タイムがある

■ガソリン国産車でもっとも速いタイムとして公表されていたのはR35型日産GT-Rの2.8秒だった

■ゼロ回転から最大トルクが引き出せるEVの登場で0-100km/h発進加速タイムは大幅に短縮された

日産GT-Rの0-100km/h発進加速2.8秒は日産の技術の賜物

 自動車メーカーの公表値で動力性能を指す指標となっているのが0-100km/h発進加速タイムだ。ほかにも最高速度や0-400m発進加速などが示されるケースもある。一般的にスポーツカーやハイパワーモデルで示されることが多いといえる。

 これまで0-100km/h発進加速で、市販車としてもっとも速いタイムとして公表されていたのは、2012年型のR35型の日産GT-Rで、そのタイムはわずか2.8秒だ。

 GT-Rがこれほど速いタイムを引き出せたのは、ローンチコントロール機能を有していたことが大きい。一般的にゼロ発進時にはドライバーはエンジンの発生するトルクの一番大きい回転数にアクセルを合わせ、3ペダルであればクラッチを徐々に繋げていく。クラッチは繋がると駆動抵抗が発生するのでエンジン回転数が低下し最大トルク発生回転を維持するためにはアクセルを踏み増さなければならない。さらにクラッチの締結を強めながらフルスロットルまで踏み込んでいくわけだ。この過程では半クラッチ状態が多用されるので、慎重にクラッチ操作を行わないとクラッチに多大な滑りが生じ、痛めてしまうことになる。

 GT-Rの場合は全自動に DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を備えている。DCTでは2ペダルとなり、ドライバーはクラッチ操作から解放される。そしてローンチコントロールシステムを作動させれば左足でブレーキを強く踏み、右足はアクセルを全開にしたままで3秒以内にブレーキペダルをリリースすれば、あとはすべて機械の電子制御がクラッチ締結、エンジン回転数コントロール、トラクションコントロールまでを全自動で行ってくれるのだ。

 ローンチコントロールは、もともとレーシングカーのスタート時に使われる装置として開発されたのだが、簡単な操作で誰でも最高の発進加速性能が引き出せてしまうので、いまでは多くのレースカテゴリーで使用が禁止されている。

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