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完売するならもっと売れば儲かるハズなのになぜ? メーカーが購入争奪戦になる「限定車」を発売する理由とは (1/2ページ)

完売するならもっと売れば儲かるハズなのになぜ? メーカーが購入争奪戦になる「限定車」を発売する理由とは

この記事をまとめると

■台数限定のクルマが販売されることがある

■ユーザーの立場で考えると抽選や短期間で完売する限定生産は好ましくない

■メーカーから限定車が販売される理由について解説する

RXはレクサスを初めて買うユーザー限定の受注枠を用意

 最近はいろいろな車種に「限定車」が設定される。たとえばレクサスRXのホームページには「新型RX抽選販売のご案内」という記載がある。販売会社とは別に、メーカーが500台の受注枠を用意して、RXの抽選販売を行う。

 メーカーの受注枠は、レクサスを初めて買うユーザーに限定され、レクサス以外の車種を下取りに入れることも条件になる。つまりメーカーが限定枠を設けた背景には、輸入車など、他ブランドの顧客を吸収する狙いがあると思われる。

 このような売り方をする理由は、昨今の半導体などの不足による納期の遅延だ。RXも供給体制が不十分で、グレードはFスポーツやバージョンLに限られる。この少ない販売規模で、新規顧客を開拓してレクサスのユーザーを増やすため、メーカーが率先して「レクサス以外のユーザー」を対象にした抽選販売を行うわけだ。

 その代わり、先代RXからの乗り替えユーザーに割り当てられる販売台数は減ってしまう。販売店は今までの顧客を大切にしたいから、メーカーの抽選販売には難色を示すことが多い。

 ほかにも限定販売がある。日産は新型フェアレディZの導入に際して、2022年1月に、まずは特別仕様車のプロトスペックを240台の限定で発売した。価格は696万6300円であった。

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