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最高速度120km/h導入で速度差は最大70km/hって危険じゃない!? 高速道路の最低速度50km/hを引き上げなくてもいいのか (2/2ページ)

最高速度120km/h導入で速度差は最大70km/hって危険じゃない!? 高速道路の最低速度50km/hを引き上げなくてもいいのか

この記事をまとめると

■高速道路の一部で最高速度が引き上げられて時速120kmとなった

■高速道路の最低速度は時速50kmだから速度差が最大で時速70kmあることになる

■高速道路では速度の如何にかかわらず速度差があることを前提に安全運転を心がけることが重要だ

最高速度120km/h時代の運転の仕方

 新東名高速道路や東北自動車道の一部で、最高速度が時速120kmの区間がある。速度規制は一般道を含めそのように最高速度の制限が意識されるが、高速道路や自動車専用道路では、最低速度の規定もある。高速道路では道路交通法で時速50kmと定められている。

 これまで、最高速度が時速100kmであったり80kmであったりしたとき、その速度差は時速50kmや時速30kmだったが、時速120kmの区間では時速70kmに広がる。このため、速度差の大きさがかえって危険ではないかとの考えもあるようだ。

 しかし、交通とは、高速道路に限らず一般道でも速度差が起こり得るため、そこを認識して運転することが重要だ。

 時速120kmで走行できる高速道路区間でも、そこを走るクルマ(乗用車)すべてが最新の性能だというわけではない。また、法定点検は義務として定められ、走り出す前の始業点検も求められているが、走行しはじめてから調子が落ちてしまうということもないとはいえず、最高速度規制が高くなったから最低速度も高め、速度差を縮めたほうがいいと短絡的に考える訳にはいかない。

 もし、それをいうのなら、ドイツのアウトバーンはあり得ないことになる。速度無制限区間では、たとえ時速100kmで走っていても、時速200km以上で追い越していくクルマが当然のようにある。

 また、長距離トラックは、日本と同じように時速80kmで走っている。さまざまな運転技量、さまざまなクルマが走る道路では、速度差があることを前提に安全運転を心がけることが求められる。

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