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人生何もいいことない……絶望したらとりあえずクルマを買え! 人格まで変わる可能性がある「お手頃価格」の超個性派中古車5選 (2/2ページ)

人生何もいいことない……絶望したらとりあえずクルマを買え! 人格まで変わる可能性がある「お手頃価格」の超個性派中古車5選

この記事をまとめると

■人生は楽あり苦ありで未来に絶望してしまう人も多い

■クルマを買うことで人生が華やかになる可能性もある

■人生観が変わるほどユニークだけど手頃な中古車を紹介

辛いなら楽しさが爆発する個性的なクルマを買うしかない!

 歳を取るにつれて屁は臭くなり、髪の毛は抜け始め、顔はシワだらけになる。まぁその程度であればどうってことないとも言えるのだが、歳を取るにつれてフリーランスとしての仕事量は減り、今後さらに減っていくことはほぼ確定している。餓死確定である。

 さらには友人も減り、ここ2年ほどは我が家の猫以外とは口をきいていないことにいま気がついた。猫に私の人間語が通じているかどうかはさておき。

 もうダメだ。いっそ死のう――と、『昭和枯れすゝき』のAメロを口ずさみながらロープを手に取ったとき、ふと思った。「そうだ。クルマを替えれば、この絶望感とおさらばできるかもしれない。“人生観”が変わるかもしれない!」と。

 貴殿はこれを「大げさな……」と思うだろう。だが人間の五感に直接訴えかける部分が多い「自家用車」というブツは、人間の精神状態や人生観に、知らず知らずのうちにかなりの影響を与えるものだ。アルファロメオに乗っている人はなんとなく”アルファロメオっぽい人格”になり、日産の「ブルーバード シルフィ」の中古車に乗り続けている人は、なんとなく”シルフィっぽく”なる。世の中、もちろん例外はあるが、おおむねそういうものである。

 であるならば、現在の私が抱える絶望感を払拭してくれ、願わくば人生観までをも変えてくれそうなクルマとは……果たして何なのだろうか?

 ひとつ考えられるのはシトロエン「2CV」であろう。ご承知のとおり1930年代から40年代頃の、まだ手押し車や牛馬が引く荷車を使っていたフランスの農民のために開発された、「こうもり傘に4つの車輪が付いた感じ」という超絶シンプルなコンセプトに基づく小型車である。

 そんなシトロエン「2CV」は、今となっては超レトロというか、レトロうんぬんを通り越して「超絶時代遅れなクルマ」なわけだが、いまだ世界中(の一部)で人気を博しており、それどころか中古車価格も上がり続けている。私が「2CV」を購入した12年前は、支払総額で80万円も出せば結構いいモノが買えたが、最近の相場は安いモノでも総額190万円ほどである。

 そんなシトロエン「2CV」の人気が意味するところは、「人間もクルマも“ハイスペ”じゃなくていいし、若くなくてもいい。とにかくシンプルに、基本のようなものに忠実でさえあれば、それでいいのだ」ということだろう。

 常にガタピシいうし、高速道路では70~80km/hぐらいしか出せないが、でも意外としっかり走って止まって曲がるあのクルマにもう1度乗れば、私の絶望感と閉塞感も徐々に雲散霧消していきそうな、そんな予感があるのだ。「よし、もう一度ドゥ・シュヴォーを買おう!」

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