
この記事をまとめると
■スバルのワークスチューナーであるSTIは多くのコンプリートカーも手がけている
■STIのコンプリートカーはスポーツ性能を大きく引き上げるカスタムがなされている
■STIが手がけたフォレスター・エクシーガ・XVのコンプリートカーを紹介
走りのイメージが強いSTIが手がけたSUV&ワゴン
STIといえば、いわずと知れたスバルのワークスチューナーであり、モータースポーツへの参戦やアフターパーツの開発のほか、コンプリートカーも多く手がけているのはご存じのとおり。
とくに代表的なのが先日、最新モデルとなる「S210」が発表となったSシリーズで、ベース車のスポーツ性能を大きく引き上げるさまざまなカスタマイズがなされていることが特徴となっており、さすがはメーカー直系のコンプリートカーという仕上がりとなっている。
しかしSTIが手がけたコンプリートカーは、インプレッサやその後継のWRX、そしてレガシィシリーズ以外のモデルにも存在している。今回はそんな意外なコンプリートカーをご紹介しよう。
フォレスター tS
クロスオーバーSUVでありながら、走りのポテンシャルが高いことでも知られるフォレスター。過去にもSTIが手がけたモデルは存在していたが、3代目と4代目モデルに台数限定で設定された「フォレスターtS」は、どちらもMTではなく2ペダルモデルとなっているのが大きな違い。
3代目モデルは2.5リッターターボと5速AT、4代目モデルは2リッターターボにリニアトロニックという組み合わせながら、足まわりはクロスオーバーSUVとしての性能を損なわない範囲でローダウンを実施し、各種補強パーツもプラス。エクステリアにもSTIパーツをおごり、オンロード寄りのキャラクターを与えたコンプリートカーとなっていた。
エクシーガ 2.0GT tuned by STI/エクシーガ tS
現在のところ、国内市場に置いて最後の3列シートを備えたスバル車となっているエクシーガ。ステーションワゴンタイプのボディでありながら、後席の着座位置を徐々に高くして見晴らしをよくしたシアターシートレイアウトやパノラミックガラスルーフを設定した意欲作となっている。
そんなエクシーガはターボモデルこそ設定されていたが、MT車は存在せず、多人数乗車が可能なモデルとしてややマイルドな性格が与えられていた。
そんなエクシーガの美点はそのままにドライバーだけでなく同乗者も楽しめるクルマを目指して開発されたのがSTIのコンプリートカーで、サスペンションやボディ補強、エクステリアパーツなどをプラスすることで、強靭でしなやかな走りを実現したものとなっていた。
XV HYBRID tS
スバルのコンパクトクロスオーバーSUVであるXVの2代目モデルに設定されたハイブリッドをベースにSTIが足まわりなどに手を加え、「誰がどこで乗っても気もちがよく、運転が上手くなるクルマ」に仕上げたのがXV HYBRID tSだった。
ハイブリッドの2ペダル車ということもあってパワートレインには一切手が加えられていないが、足まわりや補強系パーツにSTIのものを装着したほか、パワーステアリングに高剛性クランプスティフナーを採用したことで操舵応答の応答遅れ時間を約15%低減、ロールレートを約6%、ピッチレイトを約8%低減していたのがウリ。
さらに内外装にはオレンジの差し色をプラスし、ホイールまでオレンジと切削のカラーコンビネーションとしたのはSTIとしては新たな試みだった。